
皇別
小野氏は、近江を拠点とした皇別の氏族。孝昭天皇の後裔と伝わり、小野妹子・小野篁・小野道風を輩出した近江の皇別氏族。
小野氏は、近江国滋賀郡小野郷(現滋賀県大津市小野周辺)を本拠とした皇別氏族。和邇氏(わにうじ)の支族で、孝昭天皇後裔の系譜を称した。飛鳥時代から平安時代にかけて外交・学問・歌道の名族として活躍し、遣隋使の小野妹子、文人の小野篁、書家の小野道風を輩出した。
『新撰姓氏録』山城国皇別の小野朝臣条は、孝昭天皇の皇子 天足彦国押人命(あめたらしひこくにおしひとのみこと)の後裔と記す。神格を直接の祖神とせず、皇祖からの賜姓由来を系譜の中心とする皇別系の典型。同祖系譜には和邇氏・春日氏・大宅氏・栗田氏など和邇氏族と総称される一群が連なる。小野臣の氏名は、敏達朝に和邇氏支族の小野毛人(おののえみし)が近江国滋賀郡小野邑に本拠を構えたことに由来するとされる。
小野妹子(生没年不詳、6 世紀末–7 世紀前半)は推古十五年(607 年)に遣隋使として隋に派遣され、煬帝に国書を奉じて「日出処の天子」の文言で知られる外交を担った。小野篁(802–852)は文人・歌人として『令義解』編纂や遣唐使副使を務めた。小野道風(894–966)は朱雀・村上朝の三蹟の一人として書道を確立し、和様書の祖とされる。小野小町(生没年不詳、9 世紀)は六歌仙・三十六歌仙の一人として『古今和歌集』に名を残す。
小野神社(滋賀県大津市小野)は小野氏の祖 天足彦国押人命と妹子を祀り、本貫地の氏神社として『延喜式神名帳』に近江国滋賀郡の式内社として記される。小野道風神社(大津市小野)は道風を祀り、書道の神として信仰される。京都市山科区小野の隨心院は小野小町の伝承地として知られ、和邇氏族との同祖の春日氏・小野氏の祭祀圏は、山城・近江の境を跨いで展開した。
新撰姓氏録(弘仁6年)— 皇別・小野氏族条
一次文献藤原緒嗣 他(弘仁6年勅撰)
新撰姓氏録(弘仁6年)— 皇別・小野氏族条に基づく小野氏の代表的な典拠整理。
https://dl.ndl.go.jp/pid/2543361Wikipedia「小野氏」
二次資料Wikipedia「小野氏」を参照した小野氏の系譜・地域的受容の補助確認。
https://ja.wikipedia.org/wiki/小野氏