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伝承

坂上田村麻呂伝承

公開検証済みさかのうえのたむらまろでんしょう

平安初期の征夷大将軍坂上田村麻呂の蝦夷征討と鬼神退治、清水寺創建を語る説話群。

あらすじ

続日本紀・日本後紀に、坂上田村麻呂は延暦13年(794年)副将軍、延暦16年(797年)征夷大将軍として蝦夷征討に従事し、延暦17年(798年)には清水寺を創建し桓武天皇の勅願寺としたと記される。御伽草子『田村の草子』では伝説的人物・坂上田村丸として、鈴鹿御前と結ばれて近江高丸や鈴鹿山の大嶽丸を退治する物語が語られる。能『田村』では清水寺の縁起と田村丸の鬼神退治を結びつけて演じられた。日本後紀には弘仁2年(811年)に薨じた際、甲冑兵仗を備えて埋葬されたと記される。

主な場面

蝦夷征討、清水寺創建、鈴鹿御前との出会い、大嶽丸退治、田村丸の薨去、という段で構成される。史実部分は六国史に、伝説部分は田村語り(御伽草子・能・奥浄瑠璃)に展開した。

舞台・伝承地

京都市東山区 清水寺(坂上田村麻呂創建の勅願寺、本堂は国宝)。三重県・滋賀県境 鈴鹿山(鈴鹿御前・大嶽丸の伝承地)。岩手県奥州市 田村地区(蝦夷征討伝承地)。

出典

続日本紀(菅野真道等奉勅撰、797年)。日本後紀(藤原冬嗣等奉勅撰、840年)。御伽草子『田村の草子』(室町後期)。能『田村』。諸国里人談(菊岡沾涼、1743年)。国史大系版(経済雑誌社、1914年)。

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