俵藤太伝承の分類ビジュアル

伝承

俵藤太伝承

公開検証済みたわらとうたでんしょう

藤原秀郷が瀬田の唐橋で大蛇を踏み越え三上山の大百足を退治したと太平記に伝わる武勇譚。

あらすじ

太平記巻第十五に、平安中期の武人・藤原秀郷(俵藤太)が瀬田の唐橋を渡った際、橋に横たわる大蛇に動じず踏み越えたと記される。大蛇は実は近江琵琶湖の竜女で、三上山に棲む大百足に一族が苦しめられていると訴え、退治を懇願したとされる。秀郷は三上山に向かい、唾を矢に塗って射ることで大百足を退治した。竜女からは米尽きぬ俵・絹尽きぬ巻物・釣鐘などを贈られ、これより俵藤太と呼ばれるようになったとされる。

主な場面

瀬田唐橋の大蛇遭遇、竜女からの懇願、三上山への登山、唾矢による大百足退治、竜宮での饗応と贈り物、俵藤太の名の由来、という段で構成される。今昔物語集巻第25第1話には平将門討伐の史実部分が併せて記される。

舞台・伝承地

滋賀県大津市 瀬田の唐橋(琵琶湖南端の歴史的橋梁)。滋賀県野洲市 三上山(俗称「近江富士」、御上神社の御神体山)。御上神社拝殿は重要文化財に指定されている。

出典

太平記 巻第十五 三井寺合戦並当寺撞鐘事付俵藤太事(南北朝期成立)。今昔物語集 巻第25第1話 平将門発謀反被誅語(12世紀初頭成立)。芳賀矢一校訂『攷証今昔物語集』(冨山房、1921年)等で校訂本が刊行された。

出典

次に読む

あなたの縁

あなたの縁をたどる

読了した由緒を起点に、あなた自身の繋がりをひらきます。

縁をたどる