渡辺綱と羅生門の鬼の分類ビジュアル

伝承

渡辺綱と羅生門の鬼

公開検証済みわたなべのつなとらしょうもんのおに

頼光四天王筆頭・渡辺綱が一条戻橋(謡曲では羅生門)で鬼の腕を斬り取ったと平家物語剣巻に伝わる説話。

あらすじ

平家物語剣巻に、源頼光の家臣で四天王筆頭の渡辺綱が、一条戻橋で美しい女に出会い送り届けようと馬に乗せたところ、女は途中で鬼の姿に変じて綱の髻をつかんで愛宕山へ連れ去ろうとしたとされる。綱は源氏の名刀「髭切」を抜き、鬼の腕を斬り落として難を逃れたと記される。室町期成立の謡曲『羅生門』では舞台が羅城門に移し替えられ、源頼光・藤原保昌との宴の余興で綱が単身羅生門に向かい鬼の腕を斬る筋となっている。歌舞伎『茨木』では後日談として鬼が老女に化けて腕を取り返しに来る場面が描かれる。

主な場面

鬼との遭遇、髭切による鬼腕斬、髭切の名刀化、後日談の鬼の腕奪還、という段で構成される。一条戻橋(平家物語剣巻)と羅城門(謡曲)の舞台設定の違いが学術的に注目される。

舞台・伝承地

京都市上京区 一条戻橋(平家物語剣巻の舞台)。京都市南区 羅城門跡(謡曲『羅生門』の舞台)。源氏の名刀「髭切」(北野天満宮蔵、重要文化財)も関連伝承を持つ。

出典

平家物語剣巻(江戸中期 奈良絵本写本、NDL pid/1288443)。謡本「張良・羅城門・すゝき・落葉・鉢木」(江戸初期写本、NDL pid/2607063)。観世信光作の能『羅生門』(室町後期)。

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