
神社
常陸国出雲大社は、茨城県笠間市を入口にたどる聖地・社寺。出雲信仰の東国での受容を、祭神と地域参詣の文脈から整理する。
常陸国出雲大社(ひたちのくにいずもたいしゃ)は、茨城県笠間市福原に鎮座する神社。島根県の出雲大社の常陸分社として平成四年(1992 年)に創建された比較的新しい社ながら、関東地方における出雲信仰の中心地として参詣を集める。
所在は茨城県笠間市福原 2001。笠間市南西部、福原地区の丘陵地に鎮座する。本殿は出雲大社本社(島根県)と同様の大社造で、注連縄は長さ 16m・重さ 6t という出雲大社神楽殿に次ぐ規模を誇る。境内地は約 4 万坪を擁し、常陸国の出雲信仰の象徴的景観を形成する。
主祭神は大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)。本社の島根県出雲大社の祭神を分祀したもので、『古事記』上巻 国譲り段に記される葦原中国の主宰神。配祀に事代主神(ことしろぬしのかみ)、建御名方神(たけみなかたのかみ)など出雲系神格を祀る。同じ出雲系の諏訪大社(長野県)、近隣の鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)と並び、常陸・東国の神話地理を構成する。縁結びの神格としての性格を本社から継承する。
平成四年(1992 年)、島根県出雲大社の宮司・千家尊祐(せんげたかまさ)の許可を得て分祀創建。常陸国における出雲信仰の中心地として整備された。本殿造営は出雲大社の様式を踏襲した大社造で、平成期の神社建築の代表例。茨城県笠間市の観光資源としても位置づけられ、関東地方からの参拝者が多い。なお本社(島根)と分祀社の関係は神社本庁系統と独立した運営体制をとる時期を経て、現在は出雲大社教の関連社として運営される。
1 月 1 日の歳旦祭、5 月 14 日の例大祭、10 月の神在祭(島根の本社神在祭に呼応する分社祭)が主要祭礼。年末年始の初詣には県外からの参拝者が多い。
常陸国出雲大社 公式・公的由緒資料
機関資料常陸国出雲大社の由緒、所在地、参詣圏を確認するための公式・公的資料。
常陸国出雲大社 地域資料・百科資料
二次資料常陸国出雲大社の名称、所在地、歴史的背景を補助的に確認する二次資料。