吉野水分神社の写真

神社

吉野水分神社

公開検証済みよしのみくまりじんじゃ

吉野水分神社は奈良県にある神社。所在地と由緒を手がかりに、奈良県の信仰文脈からたどれる。

概要

吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)は、奈良県吉野郡吉野町吉野山に鎮座する神社。吉野山中腹の子守の地に鎮まる古社で、『延喜式神名帳』大和国吉野郡に「吉野水分神社」と所載される。社格は旧村社。「紀伊山地の霊場と参詣道」として平成十六年(2004 年)にユネスコ世界文化遺産登録。

鎮座地

所在は奈良県吉野郡吉野町吉野山 1612。吉野山の上千本と称される中腹、標高約 600m の地に鎮座する。世界遺産「吉野山」の構成資産の一つで、桜の名所・吉野山の中段に位置する。境内は山の傾斜に沿った階段状の社地で、本殿・拝殿・幣殿が「コの字」型に配置される独特の社殿構成。

祀られる神格

主祭神は天之水分大神(あめのみくまりのおおかみ)。配祀に天之水分大神の御子神とされる玉依姫命(たまよりひめのみこと)、天津彦火瓊瓊杵命(あまつひこほのににぎのみこと)等を祀る。天之水分大神は『古事記』『日本書紀』には直接の記載が少ないが、『延喜式祝詞』六月晦大祓(みなづきのつごもりのおおはらえ)に大和の四水分神社(吉野・宇陀・葛城・都祁)の一として記される、灌漑用水を司る古代山岳水神。

沿革

創建年代は不詳だが、『延喜式神名帳』に所載され、平安期には正三位を受けた。中世以降は「子守の宮(こもりのみや)」として子授け・子守の信仰を集めた。本殿(国宝、楼門・幣拝殿は重要文化財)は慶長九年(1604 年)の豊臣秀頼による再建で、桃山様式の彩色彫刻を伝える代表的遺構。明治の社格制度で村社。

主要祭礼

10 月の例大祭、4 月の桜花祭、毎月 1 日・15 日の月次祭が継承される。吉野山の桜の季節に行われる桜花祭は世界遺産登録地としての文化的祭礼。

出典

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