
神器
布都御魂剣は、神武東征の物語に現れる霊剣として、石上神宮の神宝伝承からも確認される。
布都御魂剣(ふつのみたまのつるぎ)は、神武東征の物語に登場する霊剣で、韴霊剣(ふつのみたまのつるぎ)とも記される。葦原中国平定に用いられた建御雷神(たけみかづちのかみ)の剣として位置づけられる。
『日本書紀』神武天皇即位前紀 戊午年六月条は、神武天皇が熊野で荒ぶる神の毒気に倒れた際、高倉下(たかくらじ)が夢で天照大御神と高木神(たかぎのかみ)の神勅を受け、建御雷神の剣を倉から取り出して天皇に献上したと記す。剣を得た神武軍は意識を取り戻し、葦原中国平定の道を進んだ。『古事記』中巻 神武東征段にも同段を伝える。
石上神宮(奈良県天理市布留町)の御神体として奉斎される。明治七年(1874年)の禁足地発掘で素環頭大刀をはじめとする刀剣群が出土し、伝承の布都御魂剣と重ねて本殿に祀られた。
出土刀剣の一部は重要文化財に指定されるが、御神体としての布都御魂剣そのものは奉斎が前提のため指定対象外として扱われる。
日本書紀 神武天皇即位前紀
一次文献舎人親王 他(養老4年)
日本書紀 神武天皇即位前紀に基づく布都御魂剣の主要典拠。
https://dl.ndl.go.jp/pid/2540738石上神宮 公式由緒
二次資料石上神宮 公式由緒を参照した布都御魂剣の補助確認。
https://www.isonokami.jp/