宝物
玉虫厨子は、法隆寺に伝わる飛鳥時代の厨子で、仏教説話と工芸技法を併せ持つ国宝。
玉虫厨子(たまむしのずし)は、法隆寺大宝蔵院(奈良県生駒郡斑鳩町)に伝来する飛鳥時代の小型厨子で、総高約226cm。檜材で宮殿形につくられ、透彫金具の下に玉虫の翅を敷き並べたことから名づけられた。仏教渡来期の工芸を伝える稀少な遺品である。
推古朝の制作と推定され、法隆寺の創建期(七世紀前半)にまで遡る伝来を持つ。須弥座の四面には『金光明経』捨身飼虎図・施身聞偈図など本生譚(ジャータカ)に取材した密陀絵が描かれ、仏教説話の絵画化として日本最古の例の一つに数えられる。屋根は入母屋造を模した宮殿形で、後世の仏壇形式の祖型ともされる。
法隆寺は聖徳太子(しょうとくたいし)ゆかりの寺院として推古十五年(607年)に創建されたと『日本書紀』推古紀に伝えられる。厨子は古くから西院伽藍に伝来し、現在は大宝蔵院に収蔵・展示される。
明治三十一年(1898年)に国宝(旧国宝制度)、戦後の昭和26年(1951年)に国宝(工芸品)として指定された(文化庁 国指定文化財等データベース 玉虫厨子 法隆寺)。
国指定文化財等データベース 玉虫厨子
機関資料文化庁
国指定文化財等データベース 玉虫厨子に基づく玉虫厨子の主要典拠。
https://kunishitei.bunka.go.jp/法隆寺 宝物資料
二次資料法隆寺 宝物資料を参照した玉虫厨子の補助確認。
https://www.horyuji.or.jp/