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天狗

烏天狗

公開検証済みからすてんぐ

烏のような嘴と羽根を持つ天狗の一種。修験道の山伏装束をまとい剣術に長け、鞍馬山で源義経に兵法を教えたとされる中世的天狗像の代表。

概要

烏天狗(からすてんぐ、鴉天狗)は、天狗の一種で、Wikipedia 日本語版によれば「烏のような嘴と顔を持ち、自在に空を飛ぶ」とされる。別称に小天狗・青天狗・木の葉天狗があり、修験道の山伏装束(兜巾・結袈裟・高下駄)を身につけ、羽団扇を持つ姿で描かれる。剣術に優れ、近世以降に普及した鼻高天狗(大天狗)と並ぶ天狗像の二大類型を成すが、より古形は烏天狗とされ、中世以前の天狗像はこの鳥形が一般的であった。

出現の文脈

中世の代表的伝承として、京都鞍馬山で源義経(牛若丸)に兵法を授けた鞍馬天狗(鬼一法眼)が烏天狗の像で描かれることが多く、能の『鞍馬天狗』に取り上げられる。修験道・山岳信仰と密接に結びつき、霊山(鞍馬山・愛宕山・比良山・大山・英彦山等)には烏天狗を眷属として祀る伝承が広く分布する。『太平記』『今昔物語集』など中世文学では、僧侶を堕落させ仏法を妨げる天魔の眷属としての性格も語られた。

言及される伝承

鳥山石燕『画図百鬼夜行』に烏天狗の図像が収められ、近世妖怪体系の中に位置づけられた。京都鞍馬寺・東京高尾山薬王院・神奈川大山阿夫利神社など、現代でも烏天狗を神使として祀る霊場が継承される。修験道の修行者を導く存在として、山岳信仰における重要な霊的存在として論じられる。

出典

  • 画図百鬼夜行

    一次文献

    鳥山石燕

    鳥山石燕『画図百鬼夜行』(安永 5 年・1776 年)に烏天狗の図像が収録される。江戸期妖怪画における天狗体系の典拠。

    https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2551546
  • 烏天狗 - Wikipedia 日本語版

    二次資料

    Wikipedia contributors

    烏天狗の典型像、別称(小天狗・青天狗・木の葉天狗)、修験道との関係、鞍馬天狗と源義経伝説、大天狗との対比について整理。

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%83%8F%E5%A4%A9%E7%8B%97

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