野椎神の分類ビジュアル

古事記

野椎神

公開検証済みのづちのかみ神格

草の神 鹿屋野比売神の別名。大山津見神と並ぶ野の神格で、山野の境界を司る。

概要

野椎神(のづちのかみ)は、『古事記』『日本書紀』に記される草の神 鹿屋野比売神(かやのひめのかみ)の別名。『古事記』では「鹿屋野比売神」、『日本書紀』では「草祖草野姫」と表記される。神名の「カヤ」は屋根を葺く萱(茅)を、「ノヅチ」は「野の精霊」を意味し、人間の生活と隣接する野の植生を神格化した存在として位置づけられる。

出典上の登場場面

『古事記』上巻の神産み段に、伊邪那岐神と伊邪那美神の御子として生まれたと記される。続いて山の神 大山津見神と婚姻し、四対八柱の神(天之狭土神・国之狭土神・天之狭霧神・国之狭霧神・天之闇戸神・国之闇戸神・大戸惑子神・大戸惑女神)を生んだとされ、山と野の境界・天候・神域を司る神々の祖となる。

系譜

父は伊邪那岐神、母は伊邪那美神。配偶神は山の神 大山津見神。御子に天之狭土神・国之狭土神ら山野系神格四対八柱がある。山と野の対神として、日本列島の植生神統譜の中軸を成す。

信仰・祭祀

萱津神社(愛知県あま市)では漬物の神として祀られ、樽前山神社(北海道苫小牧市)では大山祇神・久々能智神とともに山林の神として祀られる。清野井庭神社(三重県伊勢市)では灌漑用水の神として、伊勢神宮内宮の摂社の格をもつ。

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