
古事記
黄泉比良坂で投げた桃に成った神。イザナギから「人草を助けよ」と命じられた邪気祓いの神格。
30秒でわかる
意富加牟豆美命は、國學院大學の神名データベースで読みと登場箇所を確認できる神名です。上・黄泉の国を手がかりに、古事記内での位置づけを辿れます。梗概や諸説は出典側の記述を参照しながら整理します。
意富加牟豆美命(おおかむづみのみこと)は、『古事記』に記される神格。神名は「大いなる神のミ(霊威)」と解され、「大神実命」とも書かれる。黄泉比良坂において伊邪那岐神が黄泉軍と雷神を退ける際に投げた桃の実が神格化した存在で、桃の呪力=邪気祓いの根源神として位置づけられる。
『古事記』上巻の黄泉国訪問段に登場する。伊邪那岐神が亡き妻 伊邪那美神に追われて黄泉比良坂を逃れる際、坂の麓に生えていた桃の実三個を投げつけ、追ってきた黄泉軍と八雷神を退散させた。伊邪那岐神は桃に「葦原中国の人草が苦しんでいるときは助けよ」と命じ、神名「意富加牟豆美命」を授けたと記される。『日本書紀』には対応場面はあるが神名は記されない。
配偶神・御子神の記載はない。桃の呪力という抽象的なものを神格化した存在であるため、系譜上の連続性ではなく、邪気祓いの霊威そのものとして位置づけられる。
中国伝来の「桃が邪気を払う」呪術観と接続し、平安時代の追儺では桃弓・葦矢が用いられた。雛祭り(桃の節句)の起源にも連なり、邪気祓いの祈りの根源として伝わる。意富加牟豆美命の名を冠する社は限られるが、桃を神紋・神供とする神社・行事に祭神の影響を残す。
意富加牟豆美命 おほかむづみのみこと/おおかむずみのみこと
一次文献國學院大學 古典文化学事業「神名データベース」意富加牟豆美命。
https://kojiki.kokugakuin.ac.jp/shinmei/okamuzuminomikoto/オオカムヅミ - Wikipedia 日本語版
二次資料Wikipedia contributors
黄泉比良坂で投げられた桃の神格 意富加牟豆美命について、古事記の黄泉国脱出段でイザナギから授かった神名・桃の呪力を巡る伝承を整理する。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%84%8F%E5%AF%8C%E5%8A%A0%E7%89%9F%E8%B1%86%E7%BE%8E%E5%91%BD