
古事記
須比智邇神は『古事記』神世七代の第三代として宇比地邇神と対で記される女神。砂・泥の擬人神格。
30秒でわかる
須比智邇神は、國學院大學の神名データベースで読みと登場箇所を確認できる神名です。上・初発の神々を手がかりに、古事記内での位置づけを辿れます。梗概や諸説は出典側の記述を参照しながら整理します。
須比智邇神(すひちにのかみ/すひぢにのかみ)は、『古事記』神世七代の第三代として記される女神。男神 宇比地邇神(うひぢにのかみ)と対をなす最初の男女一対の神格で、大地が形を取りはじめる段階を擬人化したものと解される。
『古事記』上巻 神世七代段に「次に成りませる神の名は、宇比地邇神。次に妹須比智邇神」と記される。神世七代のうち、独神として現れた国之常立神・豊雲野神に続く第三代として位置づけられ、以降の角杙神・活杙神、意富斗能地神・大斗乃弁神、淤母陀琉神・阿夜訶志古泥神、伊邪那岐神・伊邪那美神へと続く。
神世七代の系譜のなかで、独神として記される初代(天之御中主神に始まる別天つ神五柱)と七代を経て、伊邪那岐・伊邪那美に至る流れの中盤に位置する。「ウ」が泥、「ス」が砂を表す擬人神格として、対偶の宇比地邇神とともに大地形成の段階を象徴する。
独立した祭祀よりも、神世七代を一括して祀る形が一般的で、物部神社(島根県大田市)、宮浦神社(鹿児島県)など、神世七代の神々を合祀・配祀する古社が確認される。
須比智邇神 すひちにのかみ
一次文献國學院大學 古典文化学事業「神名データベース」須比智邇神。
https://kojiki.kokugakuin.ac.jp/shinmei/suhichininokami/