
伝承
斎場御嶽伝承は、沖縄県南城市を入口にたどる伝承。沖縄県南城市を代表地点として、霊験・禁忌の文脈で語り継がれる物語を整理する
斎場御嶽(せーふぁうたき)伝承は、沖縄本島南部の知念半島に位置する琉球王国最高の聖地・斎場御嶽をめぐる神話伝承群である。琉球開闢神話においては、創世神アマミキヨ(阿摩美久)が天降って造った七つの御嶽の筆頭とされ、琉球の最高神女・聞得大君(きこえおおきみ)の即位儀礼「御新下り(おあらおり)」がこの地で行われた。聖域内には「大庫理(うふぐーい)」「寄満(ゆいんち)」「三庫理(さんぐーい)」と呼ばれる三つの礼拝所があり、大庫理は王府の主要儀礼の場、三庫理は対岸の久高島(くだかじま)を遥拝する祈りの場として配置されている。
伝承は三層構造で読まれる——(一)アマミキヨ降臨と七御嶽の創設、(二)聞得大君の即位儀礼と王権の聖化、(三)久高島遥拝と海上他界(ニライカナイ)信仰の接続。男子禁制を貫いた女神官中心の祭祀体系は、本土の神社祭祀とは別系統の琉球独自の神祈り文化を体現する。
所在地は沖縄県南城市知念久手堅。2000 年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一部として世界文化遺産に登録された。対岸の久高島は神の島と呼ばれ、十二年に一度の祭祀「イザイホー」(1978 年を最後に休止)で知られる。
『中山世鑑』(さんかんせいかん、1650 年・羽地朝秀編)、『おもろさうし』(首里王府編、16〜17 世紀)、『琉球国由来記』(1713 年)。沖縄県教育委員会編『沖縄県史 各論編 古琉球』、世界遺産関連の文化庁・南城市公式資料も基礎史料となる。
日本昔話資料 斎場御嶽伝承
一次文献日本昔話資料 斎場御嶽伝承に基づく斎場御嶽伝承の代表的な典拠整理。
日本昔話大成
二次資料日本昔話大成などを参照した斎場御嶽伝承の地域的受容と異伝の補助確認。
名称や説話、図像、儀礼に重なる具体モチーフです。