
伝承
大神神社大物主伝承は、奈良県桜井市を入口にたどる伝承。奈良県桜井市を代表地点として、神格・氏族の系譜の文脈で語り継がれる物語を整理する
大神(おおみわ)神社大物主伝承は、奈良県桜井市の三輪山(みわやま)を御神体とする大神神社に祀られる大物主神(おおものぬしのかみ)の鎮座と祭祀をめぐる物語である。『古事記』中巻 崇神段では、疫病に苦しむ崇神天皇の夢に大物主神が現れ、自らの子孫である大田田根子(おおたたねこ)に祭祀をさせれば国は治まる、と告げる。茅渟県(ちぬのあがた)に求められた大田田根子を神主に立て三輪山に大物主を祀ったところ疫病は鎮まり、以後、三輪氏が代々祭祀を継承する。大物主は大国主神の和魂(にぎみたま)として位置づけられる場面もあり、出雲系と大和の結節点を成す。
物語は三段で構成される——(一)崇神朝の疫病と神託、(二)大田田根子の発見と祭祀の確立、(三)三輪氏(大三輪氏)の祭祀継承と国の安寧。神の祟りを祀ることで鎮める「祟り神型」鎮祭の典型で、後の御霊信仰の祖型を成す。蛇身で現れて妻問いする「三輪山型神婚説話」(活玉依毘売・倭迹迹日百襲姫命の段)と接続し、神の本姿を蛇とする原像を伝える。
比定地は奈良県桜井市三輪の大神神社と御神体・三輪山。延喜式神名帳に「大和国城上郡 大神大物主神社」名神大社として登載され、最古級の神社建築様式を伝える。三諸山(みもろやま)・御諸山とも呼ばれ、本殿を持たず拝殿越しに山そのものを拝する形式は古代祭祀の姿を残す。
『古事記』中巻 崇神段・神武段(活玉依毘売の段)、『日本書紀』崇神紀。延喜式神名帳、『三輪流神道』、大神神社社伝『大神宮叢書』に詳しい。倭迹迹日百襲姫命の箸墓伝承は『日本書紀』崇神紀十年九月条に対応する記述がある。
古事記・日本書紀関連資料 大神神社大物主伝承
一次文献古事記・日本書紀関連資料 大神神社大物主伝承に基づく大神神社大物主伝承の代表的な典拠整理。
古事記・日本書紀
二次資料古事記・日本書紀などを参照した大神神社大物主伝承の地域的受容と異伝の補助確認。
あなたの縁
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名称や説話、図像、儀礼に重なる具体モチーフです。