
伝承
牛若丸(源義経)が鞍馬寺で稚児として育ち、僧正ヶ谷で天狗から兵法を授かったと義経記に伝わる修行譚。
義経記巻第一に、源義朝の遺児・牛若丸が承安元年(1171年)7歳の頃に鞍馬寺に入山し、東光坊蓮忍を師として遮那王と名乗ったと記される。昼は経を読み書を学び、夜は僧正ヶ谷で大天狗から兵法を授けられたという伝説がある。承安4年(1174年)2月、鞍馬を出て奥州平泉に下る決意を固めたと記される。室町期成立の能『鞍馬天狗』では大天狗が「我此山に年経たる。大天狗は我なり」と自ら名乗り、牛若に剣術を伝授する場面が描かれる。
鞍馬入山、遮那王としての修学、僧正ヶ谷での天狗修行、鞍馬出奔、奥州下向、という段で構成される。能『鞍馬天狗』が大天狗との交流を主題として室町期に演劇化された。
京都市左京区 鞍馬寺(鞍馬弘教総本山)が修行の地。僧正ヶ谷(鞍馬寺奥の院近く)が天狗との出会いの場と伝えられる。鞍馬寺には牛若丸関連の遺跡として東光坊跡や背比べ石が現存する。
義経記 巻第一 牛若鞍馬入の事・遮那王殿鞍馬出の事(室町中期成立)。謡曲『鞍馬天狗』(宮増作、室町期)。岩波文庫版(島津久基校訂、1939年)等で校訂本が刊行された。
義経記 — Wikisource 日本語版
一次文献島津久基 校訂
巻第一 牛若鞍馬入の事・遮那王殿鞍馬出の事を収録
https://ja.wikisource.org/wiki/%E7%BE%A9%E7%B5%8C%E8%A8%98謡曲評釈 鞍馬天狗
一次文献大和田建樹
謡曲叢書所収の能鞍馬天狗。大天狗と牛若丸の修行譚を収録
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000039-I950207総本山 鞍馬寺 公式サイト 歴史
鞍馬寺
牛若丸は7歳頃に鞍馬寺に入山し、僧正ガ谷で天狗に兵法を授けられたという伝説
文化庁 国指定文化財等データベース 鞍馬寺 木造毘沙門天三尊立像(国宝)
機関資料文化庁
鞍馬寺所有の国宝。平安時代の彫刻として1952年指定
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/201/210源義経 — Wikipedia 日本語版
二次資料Wikipedia contributors
牛若丸の鞍馬入りと修行伝説を整理した源義経の固有記事
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%90%E7%BE%A9%E7%B5%8C鞍馬天狗(能)— Wikipedia 日本語版
二次資料Wikipedia contributors
牛若丸に剣術を教えた室町期の能。作者宮増
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9E%8D%E9%A6%AC%E5%A4%A9%E7%8B%97_(%E8%83%BD)