
伝承
八坂祇園御霊伝承は、京都府京都市東山区を入口にたどる伝承。京都府京都市東山区を代表地点として、霊験・禁忌の文脈で語り継がれる物語を整理する
八坂祇園御霊(やさかぎおんごりょう)伝承は、京都市東山区の八坂神社(やさかじんじゃ、旧称・祇園社)に祀られる素戔嗚尊(すさのおのみこと)と、平安京を襲った疫病を鎮めるために行われた御霊会(ごりょうえ)の起点伝承である。貞観十一年(869 年)、平安京で疫病が流行した際、卜部日良麻呂(うらべのひらまろ)が朝廷の命を受け、神泉苑(しんせんえん)に当時の六十六国に准える六十六本の鉾を立て、祇園社の神輿を迎えて疫神を鎮めた「祇園御霊会」が、後の祇園祭(ぎおんまつり)の起点となった。素戔嗚尊は牛頭天王(ごずてんのう)と習合し、疫病退散の神格として中世以降全国に勧請される。
伝承は三段で構成される——(一)平安京の疫病流行と御霊(怨霊化した死者)への観念、(二)祇園社神輿と神泉苑での鎮疫儀礼、(三)祇園祭の定例化と山鉾巡行の発展。御霊信仰(怨霊鎮魂)と疫神祭祀の交点を成し、上御霊神社・下御霊神社(京都市上京区・中京区)と並ぶ京都の御霊信仰圏の核を担う。
比定地は京都市東山区祇園町北側の八坂神社、および中京区の神泉苑。八坂神社は延喜式神名帳には登載されないが、平安期に確立した名社で、明治の神仏分離以前は感神院祇園社(かんしんいんぎおんしゃ)と称した。山鉾巡行は国の重要無形民俗文化財・ユネスコ無形文化遺産。
『三代実録』貞観十一年(869 年)条、『二十二社註式』、『祇園社記』。藤原明衡『新猿楽記』、『今昔物語集』巻十一にも祇園御霊会の言及がある。八坂神社社伝、京都市文化財保護課・京都祇園祭山鉾連合会の関連資料に詳しい。
日本昔話資料 八坂祇園御霊伝承
一次文献日本昔話資料 八坂祇園御霊伝承に基づく八坂祇園御霊伝承の代表的な典拠整理。
日本昔話大成
二次資料日本昔話大成などを参照した八坂祇園御霊伝承の地域的受容と異伝の補助確認。
あなたの縁
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名称や説話、図像、儀礼に重なる具体モチーフです。