
神社
千代保稲荷神社は、岐阜県海津市を入口にたどる聖地・社寺。門前町と稲荷信仰を、商いの参詣地。
千代保稲荷神社(ちよほいなりじんじゃ、通称・おちょぼさん)は、岐阜県海津市平田町三郷に鎮座する稲荷神社。京都の伏見稲荷大社、愛知の豊川稲荷とともに日本三大稲荷の一つに数えられ、月末から朔日にかけての「月並祭」深夜参拝で全国的に知られる商売繁盛祈願の聖地。
所在は岐阜県海津市平田町三郷 1980。木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)の中州、輪中地帯の南濃平野に鎮座する。社頭から続く参道(約 200m)は両側に串カツ屋・草餅屋・なまず料理店が軒を連ねる門前商店街として知られ、近世以来の信仰と門前町の景観を現代に伝える。
主祭神は大祖大神(おおみおやのおおかみ)、稲荷大神(いなりのおおかみ、宇迦之御魂神に同じ)、祖神(みおやのかみ)の三柱。『古事記』上巻 神生み段に記される宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)を中心とする稲荷信仰の系譜に連なる。境内には霊殿として無数の白狐像が奉納され、京都の伏見稲荷大社・愛知の豊川稲荷と並ぶ稲荷信仰の中核を成す。参拝者は油揚げと蝋燭を供える独特の作法を伝える。
社伝では文明年間(1469-1487 年)、源八幡太郎義家の子孫・森八海(もりはちみ)が祖神の御霊を分祀して創祀したと伝える。当初は地域の小社であったが、近世以降は美濃・尾張の商人層の崇敬を集め、明治期から月末参拝の習俗が広まった。商売繁盛の祈願社として全国的に知られるようになるのは大正期以降。岐阜県海津市の地域文化財として、また参道商店街は近代日本の門前町文化の典型例として位置づけられる。
毎月の月並祭(月末から朔日未明)は深夜まで参詣者が絶えず、独特の信仰風景を成す。1 月の初詣、4 月の春季大祭、11 月の秋季大祭が主要祭礼。
千代保稲荷神社 公式・公的由緒資料
機関資料千代保稲荷神社の由緒、所在地、参詣圏を確認するための公式・公的資料。
千代保稲荷神社 地域資料・百科資料
二次資料千代保稲荷神社の名称、所在地、歴史的背景を補助的に確認する二次資料。
名称や説話、図像、儀礼に重なる具体モチーフです。