
神社
駒形神社は、岩手県奥州市を入口にたどる聖地・社寺。奥州の山岳信仰と式内社の記憶を、鎮座地と祭祀の層に分けて整理する。
駒形神社(こまがたじんじゃ)は、岩手県奥州市水沢中上野町に鎮座する神社。『延喜式神名帳』陸奥国胆沢郡「駒形神社」に比定される式内社で、奥羽山脈の駒ヶ岳(焼石連峰)を奥宮とする山岳信仰の社。社格は旧国幣小社。
所在は岩手県奥州市水沢中上野町 1-83。奥州市水沢区中心部の城下町に里宮が鎮座する。奥宮は奥羽山脈の駒ヶ岳(標高 1,129m)山頂にあり、里宮との関係で東北地方の典型的山岳信仰の社地構成をとる。奥州藤原氏ゆかりの平泉(同岩手県)、近隣の中尊寺・毛越寺と並ぶ陸奥の代表的聖地。
主祭神は天照大御神荒魂、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、天常立尊(あめのとこたちのみこと)、国之狭土神(くにのさづちのかみ)、吾勝尊(あかつのみこと、正勝吾勝勝速日天忍穂耳尊)、置瀬尊(おきせのみこと、邇邇芸命に同じ)、彦火尊(ひこほのみこと、彦火火出見尊に同じ)の駒形大神七柱。『古事記』上巻 神代七代段に最初に化成した神格群を含む点で、原初的な天津神祭祀の系譜を伝える。同じ駒形信仰系では駒形根神社(宮城県栗原市)、近隣の早池峰神社(岩手県花巻市)と並び奥羽の山岳信仰圏を成す。
社伝では雄略天皇二十一年(477 年と伝える)、東国鎮護のため駒ヶ岳に勧請したのが起源とされる。『延喜式神名帳』に「駒形神社」と記され、陸奥国胆沢郡の式内社として認知された。中世には奥州藤原氏の崇敬を受け、近世は仙台藩の崇敬社。明治四年(1871 年)国幣小社に列格、明治三十五年(1902 年)に里宮を水沢城跡に移転した。岩手県の文化財として、また東北山岳信仰の代表例として保存される。
9 月 19 日の例大祭、5 月 3 日の例祭が主要祭礼。例大祭では水沢市街地を神輿が渡御する。
駒形神社 公式・公的由緒資料
機関資料駒形神社の由緒、所在地、参詣圏を確認するための公式・公的資料。
駒形神社 地域資料・百科資料
二次資料駒形神社の名称、所在地、歴史的背景を補助的に確認する二次資料。