
神社
前鳥神社は、神奈川県平塚市を入口にたどる聖地・社寺。相模国の古社として、祭神と地域の参詣圏を分けて整理する。
前鳥神社(さきとりじんじゃ)は、神奈川県平塚市四之宮に鎮座する神社。『延喜式神名帳』相模国大住郡「前鳥神社」に比定される相模国式内社で、相模国四宮(しのみや)に位置づけられる古社。社格は旧郷社。
所在は神奈川県平塚市四之宮 4-14-26。湘南平塚市街地の北、相模川右岸の沖積平野に鎮座する。社地は古代の相模国府推定地に近接し、相模国府の宗教地理の中で四宮として整備された。同じ相模国の延喜式内社では一宮の寒川神社(高座郡寒川町)、二宮の川勾神社(中郡二宮町)、三宮の比々多神社(伊勢原市)と並び、相模国国府祭の構成社を成す。
主祭神は菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)、大山咋命(おおやまくいのみこと)、日本武尊(やまとたけるのみこと)の三柱。菟道稚郎子命は『古事記』中巻に記される応神天皇の皇子で、皇位を異母兄・仁徳天皇に譲った学問の神とされる希少な祭神。学問・修学就職祈願の神格として知られる。同じ応神天皇皇子系の祭祀では宇治神社(京都府宇治市)と系譜を共有し、近隣の鶴岡八幡宮(鎌倉市)の応神天皇祭祀と並ぶ相模の祭祀圏を成す。
創建年は不詳。社伝では応神天皇朝(4-5 世紀と伝える)と伝える。『延喜式神名帳』に「前鳥神社」と記され、相模国大住郡の式内社として認知された。中世以降は相模国国府祭の四宮として、近世は地域の鎮守として崇敬を集めた。明治の社格制度では郷社、現代は学問の神として首都圏からの参詣者が多い。神奈川県平塚市の地域文化財として保存される。
5 月 5 日の相模国府祭(こうのまち)に当社が四宮として参加するのが最大の祭礼で、神奈川県無形民俗文化財。9 月 28 日の例大祭、年末年始の歳旦祭も継承される。
前鳥神社 公式・公的由緒資料
機関資料前鳥神社の由緒、所在地、参詣圏を確認するための公式・公的資料。
前鳥神社 地域資料・百科資料
二次資料前鳥神社の名称、所在地、歴史的背景を補助的に確認する二次資料。