
聖地
天岩戸神話の岩屋を御神体として拝する神社。古事記・日本書紀に記される神話の比定地。
天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)西本宮は、宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸に鎮座する神社。天岩戸神話の岩屋(天岩戸)を御神体として拝する社で、岩戸川を挟んで東本宮と対をなす。記紀の天岩戸神話の比定地として全国に知られる。社格は旧村社。
所在は宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸 1073-1。九州山地北縁、高千穂峡の北東、岩戸川の渓谷に鎮座する。本殿背後の対岸の崖中腹に天岩戸の岩屋があり、社殿は岩屋を遥拝する位置に営まれる。岩戸川上流には天安河原(あまのやすかわら、八百万神の議定の地)の窟があり、神話景観を一体として継承する。高千穂神社・くしふる神社・荒立神社と共に高千穂神話圏の祭祀ラインを形成する。
主祭神は大日孁尊(おおひるめのみこと、天照大御神の別名)。『古事記』上巻 天石屋戸段に、素戔嗚尊の乱暴に怒った天照大御神が天石屋戸に隠れ、世界が闇に包まれた中、八百万神が天安河原に議定して石屋戸の前で祭祀を行い、天宇受売命の神懸かりの舞と天手力男神の戸引き出しで再臨を果たしたと記される。東本宮は天照大御神が岩戸を出た後に最初に鎮座した地と伝え、西本宮は岩戸そのものを御神体とする。関連神格として天手力男神(戸隠神社祭神)、天宇受売命を共に伝承する。
創建年代は不詳。社伝では神代の鎮座と伝えられる。文献初出は近世の日向地誌で、天岩戸の比定地として記される。明治 7 年(1874 年)に東本宮と西本宮の二宮が現体制に整えられ、村社に列せられた。昭和 45 年(1970 年)の九州縦貫道整備以後、神話観光地として全国の参詣を集める。
5 月 2-3 日の例祭(天岩戸大祭)、毎晩の天岩戸夜神楽(高千穂神楽 33 番のうち代表的演目、国重要無形民俗文化財「高千穂の夜神楽」関連)が中心。天宇受売命の神懸かりの舞を再演する手力雄の舞・鈿女の舞・戸取の舞などを継承する。
古事記 上巻
一次文献太安万侶(撰)/武田祐吉 校訂
太安万侶撰『古事記』上巻、天照大神の天岩戸隠れ。武田祐吉校訂版(青空文庫)。
https://www.aozora.gr.jp/cards/001518/card51732.html天岩戸神社 公式サイト
機関資料天岩戸神社
天岩戸神社公式サイト「天岩戸神社について」「天岩戸神話」。
https://amanoiwato-jinja.jp/Wikipedia 日本語版「天岩戸神社」
二次資料Wikipedia 日本語版
Wikipedia 日本語版「天岩戸神社」。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E5%B2%A9%E6%88%B8%E7%A5%9E%E7%A4%BE読み解き
天岩戸神社西本宮は、天照大神の岩戸隠れ神話と結ばれる高千穂の社である。『古事記』上巻では、天照大御神が岩戸に隠れ、八百万の神々が天安河原に集まって祭祀を行う。西本宮は岩戸川の対岸から天岩戸を拝む形をとる。神話の舞台を一つの岩屋として拝する点に、高千穂の土地が持つ物語の密度が表れている。
関連神格は天照大御神、天宇受売命、思金神。出典: 『古事記』上巻、天岩戸神社公式サイト、Wikipedia日本語版「天岩戸神社」。