
魔王
山本五郎左衛門は広島県を主な手がかりとして整理する怪異。魔王や異人として語られる怪異として語られ、対応する伝承と地図上の土地へつながる。
山本五郎左衛門(さんもとごろうざえもん)は、広島県三次市に伝わる実録怪談『稲生物怪録』に登場する魔王。寛延二年(1749 年)、三次の少年・稲生平太郎(後の武太夫)の屋敷に三十日間にわたり連日異なる怪異を出現させ、最終夜に正体を現して敗北を認め、退去したとされる。神野悪五郎と並ぶ天下の二大魔王の一つとされる。
代表的な伝承では、稲生平太郎が肝試しで比熊山に登った後、屋敷に毎晩異なる怪異が現れる三十日間が記録される。巨大な手、無数の目、奇妙な音、化け物の行列など多彩な怪異の後、最終夜に山本五郎左衛門が現れ、平太郎の度胸を認めて木槌を残して去ったとされる。木槌は今も伝来する。
『稲生物怪録(いのうもののけろく)』各諸本(江戸後期から明治期に多数の写本・刊本)が原資料であり、平田篤胤『稲生物怪録談』(江戸後期)など国学者の論評、湯本豪一ら近代怪異史研究、村上健司編著『日本妖怪大事典』(角川書店、2005 年)に整理される。国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースにも採録される。
神野悪五郎(じんのあくごろう)と並ぶ二大魔王として、稲生物怪録の中で対比される。広島・三次の地域文化財として現在も伝来品・関連寺社が保存される。
国際日本文化研究センター 怪異・妖怪伝承データベース
一次文献国際日本文化研究センター
山本五郎左衛門に関わる怪異・伝承資料の参照入口。
https://www.nichibun.ac.jp/YoukaiDB3/日本妖怪大事典
二次資料村上健司 編著
村上健司編著『日本妖怪大事典』(角川書店、2005年)など、各地の妖怪名と伝承を整理する二次資料。
稲生物怪録 - Wikipedia 日本語版
二次資料Wikipedia contributors
広島県三次市の稲生武太夫宅に現れた魔王「山本五郎左衛門」を中心とする実録怪談『稲生物怪録』に関する二次整理。