
妖怪
一反木綿は鹿児島県を主な手がかりとして整理する怪異。反物のように空を飛ぶ怪異として語られ、対応する伝承と地図上の土地へつながる。
一反木綿(いったんもめん)は、鹿児島県肝属郡(大隅半島)に伝わる、長さ一反(約十メートル)ほどの白い木綿が夕方の空をひらひらと飛ぶとされる怪異。人の顔や首に巻きつき、息を奪う、首を絞めるなどの被害を与えるとされる。大隅地方の身近な夕方の怪異として知られる。
代表的な伝承では、夕暮れ時、田畑の上空を白い反物のような長い布がふわふわと舞い、子供や歩行者の頭上から覆いかぶさり首に巻きつく。鋭利な刃物で切れば赤い血のような液が滴るとも伝えられる。大隅半島の高山町(現・肝付町)周辺の事例が代表的に採録される。
鹿児島県の郷土資料、岩川村の事例として民俗学的に採録され、村上健司編著『日本妖怪大事典』(角川書店、2005 年)に独立項として整理される。柳田國男・桜田勝徳ら九州の民俗誌、国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースにも大隅地方の事例が採録される。漫画・アニメの普及で全国的に知られたが、本項は伝承文献上の整理を中心とする。
布や反物状の怪異としては、京の暮露暮露団(付喪神型)、各地の白布の幽霊と類縁する。一反木綿は夕方の空に飛ぶ動的な姿という点で固有である。
国際日本文化研究センター 怪異・妖怪伝承データベース
一次文献国際日本文化研究センター
一反木綿に関わる怪異・伝承資料の参照入口。
https://www.nichibun.ac.jp/YoukaiDB3/日本妖怪大事典
二次資料村上健司 編著
村上健司編著『日本妖怪大事典』(角川書店、2005年)など、各地の妖怪名と伝承を整理する二次資料。
一反木綿 - Wikipedia 日本語版
二次資料Wikipedia contributors
鹿児島県肝属郡(大隅半島)に伝わる夕方の空を舞う木綿型の怪異「一反木綿」に関する二次整理。