
変化
安珍清姫伝承に登場する女性。蛇身となり道成寺の鐘に隠れた安珍を焼くと語られる。
清姫(きよひめ)は、紀伊国牟婁郡真砂(現・和歌山県田辺市中辺路町)の庄司の娘とされる女性。熊野詣の途中で宿を借りた美僧 安珍への執着から、追跡の途上で蛇身に変じ、道成寺(和歌山県日高郡日高川町)の鐘の中に隠れた安珍を業火で焼いた、と語られる。日本の変身怪異の代表的事例の一つ。
延長六年(928 年)または天慶(10 世紀前半)の出来事として伝えられ、清姫は熊野街道を北上する安珍を日高川で追い、川を渡ろうとする際に蛇身となって渡河したのち、道成寺で鐘ごと安珍を焼き尽くす。物語の舞台となる和歌山県田辺市中辺路町真砂、日高川町、道成寺は現在も巡礼地として残る。
『大日本国法華験記』巻下(11 世紀前半、鎮源撰)に「紀伊国牟婁郡悪女」として初出、『今昔物語集』巻十四・第三話「紀伊国道成寺僧、写法華経救蛇語」に詳述される。能「道成寺」(金春禅竹作)、歌舞伎・浄瑠璃「日高川入相花王」「京鹿子娘道成寺」など中世から近世にかけて多様に展開した。道成寺所蔵『道成寺縁起絵巻』(室町期、重要文化財)が代表的図像資料。
近縁の蛇身変化譚として、能「鉄輪」の橋姫、紀州熊野の蛇神娘譚、上田秋成『雨月物語』所収「蛇性の婬」(中国『白蛇伝』翻案)がある。蛇に変じた女の系譜は『日本書紀』『風土記』の蛇婚譚にまで遡り、清姫はその近世的洗練形と位置づけられる。
道成寺縁起
一次文献道成寺
安珍清姫伝承の寺院縁起資料。
https://dl.ndl.go.jp/清姫 - Wikipedia 日本語版
二次資料Wikipedia contributors
清姫伝承に関する二次整理。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%85%E5%A7%AB