
妖怪
のっぺらぼうは東京都を主な手がかりとして整理する怪異。顔のない姿で人を驚かす怪異の性格を持ち、対応する伝承と土地へつながる。
のっぺらぼう(のっぺら坊)は、目鼻口のない、つるりとした顔を持つ怪異。江戸期の怪談・絵本で人気を博し、人を驚かす型の怪異の代表として知られる。狐・狸の化け姿として描かれることも多く、変身怪異の系譜に位置づけられる。
夜道で泣いている女に声をかけると振り向いて顔がない、紀州街道や江戸赤坂の紀伊国坂で蕎麦屋の主人と客がともにのっぺらぼうだった、という筋が典型である。小泉八雲『怪談』(1904 年)所収「むじな」では、江戸赤坂の紀伊国坂を舞台とする狢(むじな)化けの話として再話されており、近代英語圏にも広く知られた。
井原西鶴『西鶴諸国はなし』、上田秋成系の怪談、十返舎一九『列国怪談聞書帖』など近世怪談集に類話がある。本来「のっぺらぼう」という独立した妖怪というより、狐・狸・狢(むじな)の化け姿として語られることが多く、鳥山石燕『画図百鬼夜行』には独立項目を持たない。柳田國男『日本の伝説』、京極夏彦・多田克己編『妖怪図巻』に整理がある。
東北では「ずんべら坊」、近畿では「のっぺり坊主」、九州では「のっぺら入道」と呼ぶ例がある。顔のない怪異の近縁譚として「お歯黒べったり」(化粧した女の顔に目鼻のない歯のみ覗く姿)、「べとべとさん」(顔がない音の怪異)が並置される。
国際日本文化研究センター 怪異・妖怪伝承データベース
一次文献国際日本文化研究センター
のっぺらぼうに関わる怪異・伝承資料の参照入口。
https://www.nichibun.ac.jp/YoukaiDB3/のっぺらぼう - Wikipedia 日本語版
二次資料Wikipedia contributors
のっぺらぼうの概要に関する二次整理。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AE%E3%81%A3%E3%81%BA%E3%82%89%E3%81%BC%E3%81%86