
妖怪
すねこすりは岡山県を主な手がかりとして整理する怪異。足元をこする小さな怪異として語られ、対応する伝承と地図上の土地へつながる。
すねこすりは、岡山県備中地方(岡山市・倉敷市周辺)の雨の夜道で、人の脛にまとわりつくとされる犬型の小さな怪異。姿は犬とも子犬ともされ、足に体をすりつけて歩行を妨げるが、実害は少ないとされる。雨夜の野道に固有の身近な怪異として伝わる。
代表的な伝承では、雨が降る夜、田畑の畔道や暗い山道を歩く者の足元に何かがまとわりつき、脛をすりつけて歩きにくくさせる。蹴り払おうとしても手応えがなく、灯りで照らすと姿は見えない。地域では「すねこすりが出る夜」と語られ、雨と犬の感触が結びついた身近な怪異として記憶された。
岡山県備中地方の郷土資料、柳田國男や民俗学者の方言・怪異採集記録に類話が見え、村上健司編著『日本妖怪大事典』(角川書店、2005 年)に独立項として整理される。国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースにも備中地方の事例が採録される。漫画・ゲーム等の創作で広く知られたが、本項は伝承文献上の整理を中心とする。
夜道で人の足にまとわりつく怪異としては、香川県の足まがり、各地の「送り犬」型と類縁し、岡山では犬の感触として独立した呼称が定着した。
国際日本文化研究センター 怪異・妖怪伝承データベース
一次文献国際日本文化研究センター
すねこすりに関わる怪異・伝承資料の参照入口。
https://www.nichibun.ac.jp/YoukaiDB3/日本妖怪大事典
二次資料村上健司 編著
村上健司編著『日本妖怪大事典』(角川書店、2005年)など、各地の妖怪名と伝承を整理する二次資料。
すねこすり - Wikipedia 日本語版
二次資料Wikipedia contributors
岡山県備中地方の雨の夜道で人の足にまとわりつく犬型の怪異「すねこすり」に関する二次整理。