ろくろ首の写真

妖怪

ろくろ首

公開検証済みろくろくび発祥: 東京都

ろくろ首は東京都を主な手がかりとして整理する怪異。首が伸びる、または離れる姿で語られる怪異の性格を持ち、対応する伝承と土地へつながる。

概要

ろくろ首(轆轤首)は、首が異常に長く伸びる、または胴体から離れて空を飛ぶ姿で語られる怪異。江戸期の怪談・絵本に多く登場し、本来は人間で夜のみ怪異化する「抜け首」と、首だけが胴から離れる「飛頭蛮(ひとうばん)」の二系統を含む。

出現の文脈

夜更けの宿屋・遊郭・寺院などで、寝入った客の前で首が伸びて行燈の油を嘗める、あるいは首だけが離れて飛び回るといった筋が定型である。井原西鶴『西鶴諸国はなし』(1685 年)巻一「身を捨て油壷」や、十返舎一九『列国怪談聞書帖』に類話が見える。武蔵国(現・東京都)・甲斐国・近江国を舞台とする話が多い。

言及される伝承・典籍

鳥山石燕『画図百鬼夜行』(1776 年)に「轆轤首」の図が載り、首が長く伸びる姿として図像化された。曲亭馬琴『新累解脱物語』、上田秋成『雨月物語』周辺の怪談群、さらに中国『捜神記』所収「南方落頭民」を出自とする「飛頭蛮」の説も併載される。国際日本文化研究センター「怪異・妖怪伝承データベース」には抜け首・飛頭蛮の事例が地域別に分類されている。

異伝・変種

首が伸びる「ろくろ首」と、首が完全に分離する「抜け首」「飛頭蛮」は、近世以降しばしば混同される。九州では「飛頭蛮(ひとうばん)」、近畿では「抜け首」と呼ばれる例が報告される。近縁の身体変容怪異として「二口女」「ぬっぺふほふ」が同じ絵巻群に並置される。

出典

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