
妖怪
讃岐狸は香川県を主な手がかりとして整理する怪異。狸が化ける話として讃岐に多く語られる怪異の性格を持ち、対応する伝承と土地へつながる。
讃岐狸(さぬきたぬき)は、香川県(旧讃岐国)に集中して伝わる、化け狸群の総称。日本三大狸として、佐渡(新潟)、淡路(兵庫)と並び称される。屋島の禿狸(はげだぬき)、太三郎狸、刑部狸(ぎょうぶだぬき)など、固有名を持つ大狸が多数存在し、ジブリ映画『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994 年)の素材ともなった。
化け比べ・人を化かす道中譚・寺院での同居譚など、狐と異なり讃岐の狸譚は人と親しく交わる温和な性格を持つことが多い。屋島寺の太三郎狸は四国狸の総大将とされ、源平合戦の屋島の戦い(1185 年)以来、屋島寺の蓑山大明神として祀られる。香川県小豆島の刑部狸、観音寺市の禿狸など、地名・寺社と結びついた事例が広く伝わる。
近世の地誌『西讃府志』『讃岐国名勝図会』『翁草』『耳袋』に讃岐狸の事例が多く収録される。柳田國男『狸とデモノロジー』、知里真志保『分類アイヌ語辞典』との比較研究、京極夏彦・多田克己編『百器徒然袋』に整理がある。国際日本文化研究センター「怪異・妖怪伝承データベース」には屋島・小豆島・観音寺の事例が個別に登録されている。
四国狸の総大将を屋島の太三郎狸とする説のほか、阿波(徳島)の金長狸・六右衛門狸との「阿波狸合戦」が著名。佐渡では団三郎狸、淡路では芝右衛門狸が「三名狸」を構成する。化け狐(玉藻前・狐者異)と対をなす近世日本の変化譚の主要系譜である。
国際日本文化研究センター 怪異・妖怪伝承データベース
一次文献国際日本文化研究センター
讃岐狸に関わる怪異・伝承資料の参照入口。
https://www.nichibun.ac.jp/YoukaiDB3/讃岐狸 - Wikipedia 日本語版
二次資料Wikipedia contributors
讃岐狸の概要に関する二次整理。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AE%83%E5%B2%90%E7%8B%B8