
音の怪異
送り拍子木は東京都を主な手がかりとして整理する怪異。夜道で拍子木の音を響かせる怪異として語られ、対応する伝承と地図上の土地へつながる。
30秒でわかる
送り拍子木は東京都の伝承を入口にたどる怪異です。夜道で拍子木の音を響かせる怪異として語られ、対応する伝承ページ、出典、地図上の位置をあわせて、一覧・地図・グラフの各面から土地と物語の結びつきを確認できます。
## 概要 送り拍子木(おくりひょうしぎ)は、夜の道で人の後ろから拍子木を打つ音が聞こえる音の怪異。鳥山石燕『今昔画図続百鬼』に「送拍子木」として記され、江戸(東京都台東区周辺)の夜回りの拍子木が変じた怪異として描かれる。姿を伴わず、音だけが追ってくる。 ## 出現の文脈 代表的な伝承では、夜更けに道を歩いていると、後方から「チョン、チョン」と拍子木の音が一定の間隔で聞こえる。振り向くと音は止み、誰も見えない。再び歩き出すと音もまた追ってくる。江戸の火の用心の夜回りに由来する音が、闇の中で人格化されたものとされ、聞いた者を驚かす程度で実害はないとも語られる。 ## 言及される伝承・典籍 鳥山石燕『今昔画図続百鬼』(安永八年、1779 年)の収録が文献初出として知られる。江戸期の怪談集や随筆にも類話が記され、近代以降は柳田國男ら民俗学者の音の怪異研究、村上健司編著『日本妖怪大事典』(角川書店、2005 年)に整理される。国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースにも採録される。 ## 異伝・変種 音だけの「送り」系怪異としては「送り犬」「送り提灯」「送り雀」など、夜道で人を送る・追うタイプの類話が広く存在する。送り拍子木は江戸の夜回りという生活音に由来する点が固有である。
国際日本文化研究センター 怪異・妖怪伝承データベース
一次文献国際日本文化研究センター
送り拍子木に関わる怪異・伝承資料の参照入口。
https://www.nichibun.ac.jp/YoukaiDB3/日本妖怪大事典
二次資料村上健司 編著
村上健司編著『日本妖怪大事典』(角川書店、2005年)など、各地の妖怪名と伝承を整理する二次資料。
送り拍子木 - Wikipedia 日本語版
二次資料Wikipedia contributors
鳥山石燕『今昔画図続百鬼』に採録される夜道で拍子木の音が響く江戸の怪異「送り拍子木」に関する二次整理。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%81%E3%82%8A%E6%8B%8D%E5%AD%90%E6%9C%A8