座敷童子の分類ビジュアル

妖怪

座敷童子

公開検証済みざしきわらし発祥: 岩手県

座敷童子は岩手県を主な手がかりとして整理する怪異。家に福をもたらすと語られる童形の怪異の性格を持ち、対応する伝承と土地へつながる。

概要

座敷童子(ざしきわらし)は、岩手県を中心とする東北地方の旧家・大屋敷に住むとされる童形の怪異。五、六歳から十二、三歳の男女の子どもの姿で、紅顔・おかっぱ髪・赤い着物などで描写される。家に取り憑くことで家運が栄え、立ち去ると家が傾くと語られる「家の神」的性格を併せ持つ。

出現の文脈

夜半に座敷で足音や枕返しを起こす、子どもと一緒に遊ぶ、客の枕元に立つといった筋が典型。柳田國男『遠野物語』(1910 年)第 17 話・第 18 話には、岩手県上閉伊郡(現・遠野市)山口孫左衛門家における座敷童子退去と一家断絶譚が記される。岩手県二戸市金田一温泉「緑風荘」、盛岡市鉈屋町など、現存する座敷童子伝承の宿が観光・祭祀の対象となっている。

言及される伝承・典籍

『遠野物語』『遠野物語拾遺』が代表的な近代記録で、佐々木喜善『奥州のザシキワラシの話』(1920 年)が体系的記述を提供した。藩政期の家伝・口承を起源とし、岩手県・宮城県・青森県南部に分布する。国際日本文化研究センター「怪異・妖怪伝承データベース」には類例事例が地域別に整理されている。

異伝・変種

青森県南部・下北では「座敷ぼっこ」、岩手県江刺・気仙では「蔵童子(くらわらし)」「臼搗き童子」、宮城県北部では「ご先祖さま」と呼ばれる類話が報告される。柳田は座敷童子を河童・カッパ淵系の幼児霊と関連付ける説を提示し、東北の家神・祖霊信仰の零落形と位置づけた。

出典

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