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伝承

桃太郎

公開検証済みももたろう

桃から生まれた英雄が犬・猿・雉とともに鬼ヶ島の鬼を退治する民話。岡山温羅伝承を原型とする説。

あらすじ

桃太郎は、川を流れてきた桃から生まれた英雄が、犬・猿・雉を従えて鬼ヶ島の鬼を退治し、宝物を持ち帰る民話。子のない老夫婦のもとへ流れ着いた大きな桃から男児が生まれ、桃太郎と名付けられる。成長した桃太郎は鬼ヶ島の鬼を討つために旅立ち、道中で老婆から授かった黍団子(きびだんご)を分け与えることで、犬・猿・雉を家来とする。鬼ヶ島では三匹の家来と協力して鬼を打ち破り、奪われた宝物を取り戻して郷里へ凱旋する。

神話の構造

物語は四段から成る——(一)桃からの誕生、(二)旅立ちと家来の獲得(黍団子による契約)、(三)鬼ヶ島での戦い、(四)宝物の奪還と帰郷。御伽草子の異常出生譚と退治譚の典型構造を持ち、桃という果実の呪力、動物協力者の系列、宝物の取得という民俗的モチーフが重ねられる。原型は岡山県の温羅(うら)伝承——『古事記』中巻 孝霊天皇記に記される吉備津彦命の派遣記事と結びつく鬼退治譚——とする説が広く受け入れられている。

舞台・伝承地

原型とされる温羅伝承の舞台は岡山県岡山市北区の吉備津神社・吉備津彦神社一帯、および国の史跡に指定される鬼ノ城(きのじょう、岡山県総社市奥坂)。これらは古代山城遺構として 2006 年に日本 100 名城に選定された。岡山市内には桃太郎をモチーフにした像や地名が点在し、香川県高松市の女木島(鬼ヶ島大洞窟)も後世の伝承地として知られる。

出典

江戸期成立の御伽草子『桃太郎』が広く流布の起点。明治期には楠山正雄『桃太郎』(1928 年以前刊行、青空文庫所収)など児童文学化された再話が定着した。原型関連史料として『古事記』中巻 孝霊天皇記(吉備津彦命派遣)、吉備津神社社伝(温羅伝承)が参照される。吉備津神社公式サイト「御祭神」「ご由緒」は温羅退治伝承の現行記述を提示する。

登場する神格

登場する怪異

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