
伝承
男鹿のなまはげ伝承は秋田県を主な舞台として整理する伝承。なまはげとの関係を持ち、土地と怪異を結ぶ入口になる。
男鹿(おが)のなまはげ伝承は、秋田県男鹿半島で大晦日の晩に行われる来訪神(らいほうしん)行事「なまはげ」をめぐる、家々を訪う鬼神の伝承である。鬼面・蓑(みの)・出刃包丁を携えた青年たちが「泣ぐ子はいねがー」「悪い子はいねがー」と叫びながら家々を回り、怠け者・泣き虫を諭し、家の主から酒食の饗応を受けて去る。「ナマハゲ」の語源は「ナモミ(火斑)剥(は)ぎ」とされ、囲炉裏端でだらだら過ごす者の脛にできる火斑を剥ぎ取りに来る、つまり怠惰を戒める存在として伝えられる。年に一度、神界から訪れて家を浄め、新年の安寧をもたらす来訪神の典型例である。
行事は三段で構成される——(一)夕刻の鬼面・蓑の装束を整える儀礼、(二)「泣ぐ子はいねがー」の問いかけと家々の訪問、(三)家の主からの饗応とナマハゲ帳(厄帳)の確認・退去。沖縄のパーントゥ、鹿児島のトシドン、能登のアマメハギなど、列島各地の来訪神祭祀の中で最も知名度が高い。2018 年にユネスコ無形文化遺産「来訪神:仮面・仮装の神々」に登録された。
中心となる伝承圏は秋田県男鹿市の男鹿半島全域。半島内の各集落で大晦日に行われ、真山神社・赤神神社(あかがみじんじゃ)の伝承では役行者・漢の武帝の従者譚と結びつく地域縁起もある。なまはげ館(男鹿市北浦真山)が関連資料を保存・公開。
菅江真澄(すがえますみ)『男鹿の寒風(おがのさむかぜ)』『男鹿の春風』寛政期、文政四年(1821 年)成立の紀行・民俗記録に当時のなまはげの記述。柳田國男『山島民譚集』、男鹿市教育委員会・文化庁 国指定重要無形民俗文化財「男鹿のナマハゲ」関連資料、ユネスコ無形文化遺産関連資料に詳しい。
国際日本文化研究センター 怪異・妖怪伝承データベース
一次文献国際日本文化研究センター
男鹿のなまはげ伝承に関わる怪異・伝承資料の参照入口。
https://www.nichibun.ac.jp/YoukaiDB3/男鹿のなまはげ伝承 - Wikipedia 日本語版
二次資料Wikipedia contributors
男鹿のなまはげ伝承の概要に関する二次整理。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B7%E9%B9%BF%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%BE%E3%81%AF%E3%81%92%E4%BC%9D%E6%89%BF