大麻比古神社の写真

神社

大麻比古神社

公開検証済みおおあさひこじんじゃ

阿波国一宮。大麻比古大神・猿田彦大神を祀る。四国遍路の前後に詣でられた古社。

概要

大麻比古神社(おおあさひこじんじゃ)は、徳島県鳴門市大麻町板東に鎮座する阿波国一宮。大麻比古大神・猿田彦大神を祀る古社で、四国八十八ヶ所第一番札所霊山寺と隣接し、四国遍路の前後に詣でられた。社格は旧国幣中社。

鎮座地

所在は徳島県鳴門市大麻町板東字広塚 13。徳島県北東部、大麻山(538m)の南麓に鎮座する。背後の大麻山は阿波の名山で、社地はその山霊を拝する位置に営まれる。社頭から大麻山頂上の奥宮までの登拝路があり、山岳祭祀の古制を残す。第一番札所霊山寺(鳴門市大麻町板東塚鼻、四国遍路発願の地)と徒歩 10 分の距離にあり、神仏一体の遍路出立地の祭祀景観を構成する。

祀られる神格

主祭神は大麻比古大神(おおあさひこのおおかみ)と猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)。大麻比古神は阿波忌部氏(あわのいんべうじ)の祖神とされ、『古語拾遺』に天日鷲命(あめのひわしのみこと)の子で阿波国に下り麻・穀の栽培を伝えたと記される。猿田彦大神は『古事記』上巻 天孫降臨段に登場する道案内の神で、邇邇芸命の天降りの先導役。地主神格の大麻比古神と道開きの猿田彦神を並祀する独特の祭祀構成を持ち、阿波忌部氏祭祀の継承社として位置づけられる。

沿革

社伝では神武天皇の御代に天富命(あめのとみのみこと)が阿波忌部氏を率いて当地に下り、祖神を祀ったのを起源と伝える。延喜式神名帳に「阿波国板野郡 大麻比古神社 名神大」と登載され、平安期に名神大社の格を得た。中世以降は四国遍路と結びついて崇敬を集め、近世は徳島藩蜂須賀家の崇敬社。明治 4 年(1871 年)に国幣中社。境内に第一次大戦のドイツ兵俘虜が築いたメガネ橋・ドイツ橋(板東俘虜収容所縁地)が残る。

主要祭礼

11 月 1 日の例大祭、1 月 1 日の歳旦祭が中心。四国遍路の発願・結願の参詣者を多く受ける一宮として、年間を通じて遍路参拝が継続する。

出典

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