
神社
揖夜神社(いやじんじゃ、いふやじんじゃ)は島根県松江市東出雲町揖屋に鎮座する神社である。意宇六社の一つ。旧社格は郷社、後に県社となる。記紀神話に登場する黄泉比良坂の比定地の近くにある。また隣接する安来市の比婆山には関連神蹟として古事記に記さ
揖夜神社(いやじんじゃ/いふやじんじゃ)は、島根県松江市東出雲町揖屋に鎮座する神社。出雲国意宇郡の式内社で、意宇六社の一つ。記紀神話に登場する「黄泉比良坂(よもつひらさか)」比定地の近くに鎮座する出雲の古社。社格は旧県社。
所在は島根県松江市東出雲町揖屋 2229。出雲平野東部、中海南岸の低地に鎮座する。社地から南西に黄泉比良坂の比定地、東に隣接する安来市の比婆山(伊邪那美命の埋葬地と伝えられる)を望む祭祀地理に属する。意宇六社(揖夜・熊野・神魂・八重垣・六所・真名井)の一社を成す。
主祭神は伊邪那美命(いざなみのみこと)。配祀に大己貴命(おおなむちのみこと、大国主神)、少彦名命、事代主命(ことしろぬしのみこと)を祀る。『古事記』上巻の伊邪那岐命・伊邪那美命の黄泉国神話に直接連なる祭祀構造を持ち、近隣の黄泉比良坂・比婆山と一体の出雲東部神話祭祀景観を構成する。
創建年代は不詳。『出雲国風土記』(天平五年 733 年成立)に「伊布夜社」として記載され、『延喜式神名帳』にも登載される古代社。中世以降は意宇郡の主要社として継承され、明治期に県社に列せられた。本殿は大社造、島根県指定有形文化財。
10 月の例大祭、12 月の一つ火神事が中心。一つ火神事は古代の鎮魂祭の系譜を継ぐ夜の神事として、出雲東部の祭祀古層を伝える。