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記紀神話

少彦名命

公開検証済みすくなびこなのみこと男神

『古事記』『日本書紀』に大国主神の国造りの相棒として現れる小柄な神。医薬・温泉・酒造の守護神として神田明神・少彦名神社など各地の社で祀られる。

概要

少彦名命(すくなびこなのみこと、少名毘古那神)は、『古事記』上巻・『日本書紀』神代に大国主神(大穴牟遅神)の国造りの相棒として登場する神格。海の彼方から蛾の皮の衣をまとい、ががいもの実の舟に乗って漂着した小柄な神とされる。医薬・温泉・酒造・五穀豊穣の神として広く信仰され、大国主神とのペア(オオナムチ・スクナヒコナの国造り神)として神道祭祀の重要な一柱を成す。

出典上の登場場面

『古事記』上巻 大国主神段では、出雲の御大の岬で大国主神のもとに、ガガイモの実を舟にし蛾の皮を衣として渡来した小神として現れ、神産巣日神の子と告げられる。『日本書紀』神代上 第八段でも同様の渡来譚と、大国主神(大穴牟遅)と協力して葦原中国を経営し医薬・禁厭の法を定めた事績が記される。『播磨国風土記』『伊予国風土記』にも少彦名命が温泉を見出した・酒造の祖となったなどの地誌的伝承が残る。

系譜

親神は神産巣日神(かみむすひのかみ、『古事記』)あるいは高皇産霊尊(『日本書紀』)。きわめて小柄で諸国を巡り、大国主神と兄弟・盟友のように国造りを行ったが、事業半ばで常世国へ去ったと記される。配偶神・子孫の伝承は乏しく、独立した神格として位置づけられる。

信仰・祭祀

中心となる祭祀地は神田明神(神田神社、東京都千代田区、大己貴命・平将門命とともに祀る江戸総鎮守)、少彦名神社(大阪市中央区・道修町、薬の街の守護神)、大洗磯前神社(茨城県東茨城郡大洗町、大己貴命とともに祀る)、酒列磯前神社(茨城県ひたちなか市)、湯神社(愛媛県松山市、道後温泉の守護神)、淡嶋神社(和歌山市加太、人形供養の総本社)など各地に分布する。医薬・温泉・酒造・諸病平癒の信仰文脈で参詣される。

出典

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