
神社
箭弓稲荷神社は、埼玉県東松山市を入口にたどる聖地・社寺。稲荷信仰と地域の参詣を、社名と門前の記憶から整理する。
箭弓稲荷神社(やきゅういなりじんじゃ)は、埼玉県東松山市箭弓町に鎮座する稲荷神社。和銅五年(712 年)創祀と伝える古社で、社名の音通から野球(やきゅう)の神として現代では野球選手・チームの参拝で知られる。社格は旧県社。
所在は埼玉県東松山市箭弓町二丁目 5-14。東松山市中心市街地、東武東上線東松山駅の南西約 500m に鎮座する。社頭から本殿まで参道(約 200m)が伸び、社殿は権現造の本殿・拝殿・幣殿が連なる。隣接の上沼公園・下沼公園の池泉景観と一体の境内地を形成し、東松山市の代表的観光地。
主祭神は保食命(うけもちのみこと)。配祀に大己貴命(おおなむちのみこと)、素戔嗚命(すさのおのみこと)、奇稲田姫命(くしなだひめのみこと)、保食命合神を祀る。『日本書紀』神代上に記される保食命は、月読命(つくよみのみこと)に殺されその死体から五穀が生じた神格で、宇迦之御魂神と並び稲・食物の神として全国の稲荷社で祀られる。本社の伏見稲荷大社(京都府)、関東の笠間稲荷神社(茨城県)と並ぶ関東の稲荷信仰拠点。
社伝では和銅五年(712 年)の創祀。長元三年(1030 年)、源頼信(みなもとのよりのぶ)が平忠常の乱(ちょうげんのらん)平定の際に当社に戦勝祈願し、神前に箭(や、矢)と弓を奉納して大勝を得たことから「箭弓稲荷」と称されるようになったと伝える。中世以降は武家の崇敬を集め、近世は川越藩の崇敬社。明治の社格制度では県社。近代以降は社名の音通から「野球(やきゅう)の神」として親しまれ、プロ野球選手・高校野球部の参拝が相次ぐ。埼玉県東松山市の代表的観光資源。
9 月の例大祭、2 月の初午祭(稲荷祭)、4 月の春季大祭(牡丹園開園)が主要祭礼。境内の牡丹園は埼玉県の名所として知られる。
箭弓稲荷神社 公式・公的由緒資料
機関資料箭弓稲荷神社の由緒、所在地、参詣圏を確認するための公式・公的資料。
箭弓稲荷神社 地域資料・百科資料
二次資料箭弓稲荷神社の名称、所在地、歴史的背景を補助的に確認する二次資料。
名称や説話、図像、儀礼に重なる具体モチーフです。