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妖怪

子泣き爺

公開検証済みこなきじじい発祥: 徳島県

徳島県山城町(現三好市)の山中で赤子の声で泣き、抱き上げると重くなって離れないという老人型の妖怪。柳田國男『妖怪談義』に採録される。

概要

子泣き爺(こなきじじい、児啼爺)は、徳島県三好郡山城町(現・三好市山城町)の山中に伝わる老人型の妖怪。山道で赤子のような声で泣き、通行人が憐れんで抱き上げると、徐々に重くなって振り払えなくなり、最後には岩のように重くなって人を圧死させるとされる。柳田國男『妖怪談義』(1956 年)に「コナキヂヂイ」として採録され、四国山地の代表的な妖怪伝承の一つとして知られる。

出現の文脈

本項の典拠は柳田國男「妖怪名彙」(1938-39 年『民間伝承』連載)および『妖怪談義』所収「妖怪名彙」で、山城町粟山地区を中心とする三好郡山間集落の口碑として採集された。Wikipedia 日本語版では、地元郷土史家・多喜正廣らの研究により、実在した奇行の老人譚と他の妖怪話が習合して成立した可能性も指摘される。戦後は水木しげる『ゲゲゲの鬼太郎』への登場で広く知られ、現代の妖怪表象として再受容された。

言及される伝承

類縁の山中怪異として、おばりよん(新潟)や山姥(全国)と共通する「重くなる怪異」モチーフを持ち、近世以降の妖怪画・妖怪事典類に取り上げられる。徳島県山城町の地元では「児啼爺の里」として観光資源化され、銅像・案内板等が設置される。日文研「怪異・妖怪伝承データベース」にも複数の関連伝承が採録され、四国山地の妖怪文化を代表する事例として位置づけられる。

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