
記紀神話
天岩戸神話で岩戸を開いた天照大御神を引き出す力の神。戸隠信仰にも結びつく。
天手力男神(あめのたぢからおのかみ)は、『古事記』『日本書紀』に記される天津神。天岩戸事件で岩戸を引き開け、隠れていた天照大御神を外へ導き出した神格で、力の神として位置づけられる。天孫降臨段では邇邇芸命に随伴して降る神々の一柱としても記される。
『古事記』上巻 天岩戸段では、天宇受売命の舞と八百万の神々の笑いに誘われて天照大御神が岩戸を細く開いた瞬間、「戸の側に隠り立ちて、御手を取りて引き出し」たと記される。岩戸はその後、布刀玉命が注連縄を張って再び隠れることを防いだ。『日本書紀』神代上 第七段一書にも対応する叙述があり、力の神格としての性格が共通して描かれる。
神話上の出自は明示されないが、天岩戸事件の中心神 思金神や、天宇受売命、天児屋命らと並ぶ高天原の主要神格の一柱。天孫降臨段の一書系の伝承では、邇邇芸命に従って葦原中国へ降った神々の中に名が挙がる。
戸隠神社奥社(長野県長野市戸隠)の主祭神として知られ、社伝では天手力男神が放り投げた天岩戸が戸隠山となったと伝えられる。佐那神社(三重県多気郡)、雄山神社(富山県)など各地に祀られ、力業・武芸上達・必勝祈願の神として近現代に信仰を集める。
古事記 上巻 天岩戸段(天手力男神)
一次文献太安万侶(撰)
古事記上巻の天岩戸段に天手力男神が天照大御神を引き出す場面が記される。
https://www.aozora.gr.jp/cards/001518/files/51731_50813.html天手力男神 あめのたぢからをのかみ/あめのたぢからおのかみ
一次文献國學院大學 古典文化学事業「神名データベース」天手力男神。
https://kojiki.kokugakuin.ac.jp/shinmei/amenotadikaraonokmi/天手力男神 - Wikipedia 日本語版
Wikipedia contributors
天手力男神の神話と関連社に関する二次整理。