
伝承
金太郎伝承は、典拠と代表地点を確認した公開項目として整理する伝承。足柄山の童子譚と後世の武者伝承への接続をたどるための入口になる。
相模国足柄山(さがみのくに あしがらやま、現在の神奈川県南足柄市付近)の山中で、山姥(八重桐とも伝える)の子として生まれた童子が、人並み外れた怪力で熊や猪と相撲を取りながら育つ。やがて源頼光(みなもとのよりみつ)の一行と山中で出会い、力量を見込まれて家臣となり、坂田金時(公時)と名を改める。後に頼光四天王の一人として、大江山の酒呑童子退治をはじめとする鬼神討伐に加わる。
山中で動物と交わって育つ怪童子譚と、貴人に見いだされ武勇の臣となる出仕譚の二段で構成される。前段は山姥という異界的母性、山中の動物相、相撲という力比べモチーフを束ね、後段は『今昔物語集』『古今著聞集』などにみえる頼光四天王譚へ接続して、説話を史的人物伝へと変換する。近世以降は赤い腹掛けと斧を持つ童子像として絵本・節句絵に定着した。
金太郎の生地として足柄山一帯(神奈川県南足柄市・静岡県小山町)が知られ、夕日の滝、金時山、足柄峠周辺に伝承地が分布する。坂田金時を祀る公時神社(神奈川県南足柄市)が伝承の中心拠点となり、酒呑童子退治譚を介して大江山(京都府福知山市)とも結びつく。
坂田公時の伝記的記述は『今昔物語集』『古今著聞集』など中世説話集にみえる頼光四天王の記事を遡源とする。童子・金太郎譚としては近世初期の御伽草子『金平本(きんぺいぼん)』および近藤清春らによる絵本『金太郎』が流通し、明治以降は巌谷小波・楠山正雄の再話本が標準形を定めた。
御伽草子 金太郎
一次文献御伽草子 金太郎に見える金太郎伝承の代表的な典拠。
御伽草子
一次文献金太郎伝承の本文、章節、代表的な筋を確認する一次文献・伝承本文。
日本昔話大成
二次資料日本昔話大成など、金太郎伝承の伝承差や地域的受容を整理する二次資料。
金太郎伝承 伝承差整理資料
二次資料金太郎伝承の地域差、受容、代表地点を整理するための二次資料。
金太郎 - Wikipedia 日本語版
二次資料Wikipedia contributors
足柄山の童子・金太郎譚、源頼光四天王の一人・坂田金時(さかたのきんとき)への接続、近世御伽草子・絵本化、近代の標準昔話化に関する二次整理。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E5%A4%AA%E9%83%8E