
伝承
倭建命東征は、典拠と代表地点を確認した公開項目として整理する伝承。倭建命の東国遠征を、古事記・日本書紀の筋に沿ってたどるための入口になる。
倭建命(やまとたけるのみこと)は景行天皇の皇子・小碓命(おうすのみこと)の別名で、父帝の命を受けて熊曾建(くまそたける)兄弟、出雲建(いずもたける)を相次いで討つ。その後、東国十二道の平定を命じられ、伊勢の倭比売命(やまとひめのみこと)から草薙剣を授かり、東へ向かう。相模国では国造の謀略に遭うが叢草を薙ぎ払って難を逃れ、走水の海では后・弟橘比売命(おとたちばなひめのみこと)の入水によって渡海を果たす。帰路、伊吹山の神に挑んで病を得、能煩野(のぼの)で歌を残して薨じ、白鳥となって大和へ飛び去ったと記される。
物語は西征(熊曾・出雲)と東征(東国十二道・蝦夷)の二段で構成され、父帝の意向と子の遠征という王権神話の枠組みを支える。剣・歌・白鳥の三つのモチーフが要を成し、草薙剣の継承が天叢雲剣以来の宝剣伝承を、能煩野の国偲び歌が王権の悲歌的記憶を、白鳥化の段が魂送りと地方陵墓伝承を結ぶ。
焼津(静岡県焼津市)、走水神社(神奈川県横須賀市)、伊吹山(滋賀県・岐阜県)、能煩野(三重県亀山市)、白鳥陵(御所市富田ほか)など各地に伝承地が点在する。草薙剣は熱田神宮(愛知県名古屋市熱田区)に奉斎されるとされ、東征譚と熱田の信仰が直接結びつく。
『古事記』中巻 倭建命段(和銅五年〔712 年〕成立)、『日本書紀』景行天皇紀(養老四年〔720 年〕成立)が主要典拠。後世の『風土記』逸文や中世軍記、近世の地誌・寺社縁起にも東征関連の章節と地方伝承が継承される。
古事記
一次文献古事記に見える倭建命東征の代表的な典拠。
古事記
一次文献倭建命東征の本文、章節、代表的な筋を確認する一次文献・伝承本文。
日本書紀
二次資料日本書紀など、倭建命東征の伝承差や地域的受容を整理する二次資料。
倭建命東征 伝承差整理資料
二次資料倭建命東征の地域差、受容、代表地点を整理するための二次資料。
ヤマトタケル - Wikipedia 日本語版
二次資料Wikipedia contributors
『古事記』中巻 倭建命段および『日本書紀』景行天皇紀の東征譚、走水の海・焼津・伊吹山の場面、能煩野での薨去と白鳥伝承に関する二次整理。
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