
史跡
伊予遍路道 観自在寺道は、愛媛県南宇和郡愛南町に伝わる四国遍路の道筋を整理する史跡。札所へ向かう巡礼路の文脈をたどれる。
伊予遍路道 観自在寺道(いよへんろみち かんじざいじみち)は、愛媛県南宇和郡愛南町に伝わる四国八十八ヶ所霊場第四十番札所・観自在寺へ至る巡礼路。国指定史跡「伊予遍路道」の構成資産の一つで、近世以来の巡礼の道筋と石造物群を伝える文化的景観。
所在は愛媛県南宇和郡愛南町平城・御荘地区を中心とする四国西南端の山間ルート。第三十九番札所・延光寺(高知県宿毛市)から松尾峠を越えて観自在寺へ至る区間と、観自在寺から第四十一番札所・龍光寺方面へ抜ける北行ルートを含む。豊後水道に面する御荘湾を望む丘陵地と山道が交互に続き、近世の遍路石・丁石が現存する。
道の終着である観自在寺の本尊は薬師如来(やくしにょらい)。脇侍に阿弥陀如来・十一面観世音菩薩を祀る。観自在寺は弘法大師空海(七七四〜八三五)が大同二年(807 年)に開基したと寺伝に伝え、霊山寺(第一番)から最も遠い「四国の裏関所」と称される。沿道の地主神として古くから猿田彦神・大山祇神(『古事記』上巻に伊邪那岐神・伊邪那美神の子として記される)への遥拝が記録される。
四国遍路は弘法大師空海の修行地を巡る八十八ヶ所霊場巡礼として平安末〜中世に成立、近世に庶民化した。観自在寺道に残る石造遍路標は寛永〜元禄期(17 世紀中後期)以降のものが多く、真念(しんねん、〜元禄四年・1691 年)の遍路指南『四国遍路道指南』に経路が記される。平成二十八年(2016 年)「伊予遍路道」の一部として国の史跡に指定された。
観自在寺の毎月縁日(21 日)の弘法大師月例祭、毎年 6 月 15 日の弘法大師誕生会、4 月 21 日の正御影供(しょうみえく)が継承される。
国指定文化財等データベース: 伊予遍路道
機関資料文化庁
文化庁「国指定文化財等データベース 伊予遍路道」401/00003952。名称・ふりがな・種別・所在地を確認。
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/401/00003952国指定文化財等データベース: 伊予遍路道 主情報
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