
神社
伊佐爾波神社は、愛媛県松山市を入口にたどる聖地・社寺。道後の参詣地と八幡信仰を、社殿と地域史の文脈から整理する。
伊佐爾波神社(いさにわじんじゃ)は、愛媛県松山市桜谷町に鎮座する神社。『延喜式神名帳』伊予国温泉郡「伊佐尓波神社」に比定される式内社で、八幡造の本殿(国宝)を伝える道後温泉の総鎮守。社格は旧県社。
所在は愛媛県松山市桜谷町 173。道後温泉本館の東約 300m、桜谷町の高台に鎮座する。社殿は急峻な石段の上に建ち、参道から本殿まで 135 段の石段が連なる。道後温泉郷の中心地で、隣接の道後公園(湯築城跡)、石手寺(していじ)と並ぶ道後地区の代表的史跡・聖地。
主祭神は仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)、神功皇后(じんぐうこうごう)、応神天皇(おうじんてんのう、八幡大神)、三柱姫大神(みはしらひめのおおかみ)。八幡神を中心とする祭神構成で、宇佐神宮(大分県)、石清水八幡宮(京都府)と同じ八幡信仰の系譜に属する。『日本書紀』神功皇后摂政前紀によれば、神功皇后が新羅遠征の途次に伊予の道後温泉に立ち寄ったと記され、これが当社創祀の縁起と伝わる。
社伝では神功皇后・仲哀天皇の道後温泉行幸の旧蹟に創建。承平年間(931-938 年)の『延喜式神名帳』に記載があり、当時すでに式内社として認知されていた。中世には道後湯月城主・河野氏の氏神として崇敬された。現在の社殿は寛文七年(1667 年)、松山藩主松平定長の造営による八幡造(はちまんづくり)で、宇佐神宮・石清水八幡宮と並ぶ全国三例しかない希少な国宝八幡造として知られる。国指定文化財データベースには国宝として本殿、重要文化財として申殿・廻廊が登録される。
10 月 6-7 日の秋季例大祭が松山市内随一の祭礼で、神輿渡御が道後一帯を巡る。1 月 1 日の歳旦祭、節分の追儺式も継承される。
伊佐爾波神社 公式・公的由緒資料
機関資料伊佐爾波神社の由緒、所在地、参詣圏を確認するための公式・公的資料。
伊佐爾波神社 地域資料・百科資料
二次資料伊佐爾波神社の名称、所在地、歴史的背景を補助的に確認する二次資料。