熊野本宮大社の写真

神社

熊野本宮大社

公開検証済みくまのほんぐうたいしゃ

熊野本宮大社は和歌山県にある神社。伊邪那美命との関係を持ち、厄除け・道開きの祈願領域から地図でたどれる。

概要

熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)は、和歌山県田辺市本宮町本宮に鎮座する神社で、熊野三山の中心。主祭神は家都美御子大神(けつみみこのおおかみ、素戔嗚尊と同一視)。古代より熊野信仰の総本宮として、皇族・貴族から庶民に至るまで広く参詣の対象となった霊場。

鎮座地

所在は和歌山県田辺市本宮町本宮 1110。熊野川(熊野本流)と音無川(おとなしがわ)の合流点付近、旧社地である大斎原(おおゆのはら、中州)の北西の高台に現社殿が立つ。元の社殿は明治二十二年(1889 年)の熊野川大水害で流失し、現在地に遷座。旧社地には日本一の大鳥居(高さ 33.9m)が建つ。

祀られる神格

主祭神は家都美御子大神。中世以降は素戔嗚尊と同一視された。配祀神として夫須美大神(ふすみのおおかみ、伊邪那美命)、速玉大神(はやたまのおおかみ、伊邪那岐命)など熊野十二所権現を祀る。『古事記』『日本書紀』の素戔嗚尊伝承と、平安期に成立した熊野権現垂迹説が習合した独特の祭祀構造を持つ。

沿革

社伝では、崇神天皇の御代に熊野連の祖が現社地付近に祀ったのが起源とされる。『延喜式神名帳』(927 年)には紀伊国牟婁郡「熊野坐神社」と記される名神大社。平安中期から院政期にかけて熊野御幸(くまのごこう、後白河院は 34 度参詣)が盛行し、「蟻の熊野詣」と称される庶民参詣の時代を経て、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の中核を成す。

主要祭礼

4 月 13–15 日の例大祭(熊野本宮大社例大祭・春の大祭)が最大の祭礼。湯登神事(ゆのぼりしんじ)・八撥神事(やさばきしんじ)など独自の神事が継承される。

読み解き

熊野本宮大社は、家都美御子大神を主祭神とする熊野三山の中心社である。平安後期から院政期にかけて熊野御幸の主要な目的地となり、『平家物語』にも熊野詣の道行きが繰り返し現れる。明治の水害後、旧社地の大斎原から現在地へ移った経緯も本宮の記憶を形づくる。熊野古道を通じて、都の信仰と紀伊山地の霊場性が重なった場所でもある。

関連神格は家都美御子大神、熊野速玉大神、熊野夫須美大神。出典: 『平家物語』、熊野本宮大社公式サイト、Wikipedia日本語版「熊野本宮大社」。

出典

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