神社
志賀海神社(しかうみじんじゃ)は、福岡県福岡市東区志賀島にある神社。式内社(名神大社)。旧社格は官幣小社で、現在は神社本庁の別表神社。 全国の綿津見神社、海神社の総本社を称する。龍の都と称えられ、古代氏族の阿曇氏(安曇氏)ゆかり地として知ら
志賀海神社(しかうみじんじゃ)は、福岡県福岡市東区志賀島に鎮座する神社。『延喜式神名帳』所載の名神大社で、旧官幣小社・現別表神社。全国の綿津見神社・海神社の総本社を称し、古代海人氏族阿曇氏(安曇氏)ゆかりの社として知られる。
所在は福岡県福岡市東区志賀島 877。博多湾北端の志賀島の南東部、勝馬・沖津宮を遥拝する位置に鎮座する。境内は海に面した社地で、博多湾を航海する海上交通の要衝に位置し、「龍の都」と称えられる海洋祭祀の景観を成す。
主祭神は綿津見三神(わたつみさんしん)、すなわち底津綿津見神・仲津綿津見神・表津綿津見神。『古事記』上巻の伊邪那岐神(いざなぎのかみ)の禊祓場面で、阿曇氏の祖神として誕生したと記される海神三柱を祀る。配祀に神功皇后、玉依姫命、応神天皇を祀り、海人氏族と神功皇后伝承を結ぶ祭祀構造を持つ。全国の綿津見神社・海神社の総本社として位置づけられ、神奈川県江の島・宗像大社などの海洋祭祀社群と並ぶ。
創建年代は不詳だが、『日本書紀』『古事記』に阿曇氏の祖神祭祀として記される海神信仰を継承し、奈良期以前に成立していたとみられる。『延喜式神名帳』に名神大社として登載され、平安期以降は筑前国の主要社として崇敬された。中世には大宰府・博多商人の海上守護として、近世には福岡藩主黒田家の保護を受けた。明治期に官幣小社に列せられた。
10 月の例大祭(御神幸祭)、4 月の歩射祭が中心。歩射祭は古代の弓矢神事を継承する祭礼で、福岡県指定無形民俗文化財。沖津宮への遥拝祭は海人祭祀の古層を伝える。