
聖地
京都市左京区、賀茂御祖神社(下鴨神社)境内に広がる原生林。国指定史跡・世界遺産構成資産。
糺の森(ただすのもり)は、京都府京都市左京区の賀茂御祖神社(下鴨神社)境内南側に広がる原生林で、面積約 12 万 4,000 平方メートル(東京ドーム約 3 個分)。鴨川と高野川の合流点北側に位置し、ケヤキ・エノキ・ムクなど落葉広葉樹を主体とする太古以来の植生を残す古代山城国の鎮守の杜。昭和五十八年(1983 年)国の史跡に指定、平成六年(1994 年)に「古都京都の文化財」の構成資産としてユネスコ世界文化遺産に登録された。
所在は京都府京都市左京区下鴨泉川町。鴨川(賀茂川)と高野川が合流して鴨川となる地点の北、下鴨神社(賀茂御祖神社)の楼門から南へ伸びる参道(表参道)の両側に広がる。森内を流れる泉川・奈良の小川・瀬見の小川は古来より禊の川とされ、河合神社・井上社(御手洗社)・船島社など摂末社が点在する。
糺の森は森自体が下鴨神社の鎮守の杜であり、本社の主祭神である賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)・玉依媛命(たまよりひめのみこと)を奉斎する神域。境内摂社の河合神社では玉依姫命を、御手洗社では瀬織津姫を祀る。「ただす」の語源は『日本書紀』『山城国風土記』逸文に伝える賀茂建角身命の「ただす」(誤りを正す・誓約する)の故事に由来する説が広く採られる。
古代より下鴨神社の神域として保護され、平安時代以降の文献に頻繁に登場する。『枕草子』『源氏物語』『方丈記』『新古今和歌集』など王朝文学に多数記述される歌枕で、特に紫式部の『源氏物語』夕霧巻・若菜巻に登場する。応仁の乱や中世の争乱で一部荒廃したが、徳川幕府の修造を経て近代に至る。明治以降の宅地化で旧来の三分の一程度に縮小したが、昭和五十八年に国史跡指定を受けて保存事業が進み、現在も原生林の景観を保つ。
糺の森を舞台とする祭礼として、五月十二日の御蔭祭、五月十五日の賀茂祭(葵祭)路頭の儀・社頭の儀、五月三日の流鏑馬神事、八月の納涼古本まつり等が知られる。葵祭の社頭の儀は糺の森内の馬場で奉納され、京都三大祭の一として国の重要無形民俗文化財関連行事に位置づけられる。
下鴨神社(賀茂御祖神社)公式サイト
機関資料賀茂御祖神社
下鴨神社(賀茂御祖神社)公式サイト。境内の糺の森・摂末社・葵祭・世界遺産登録に関する公式情報。
https://www.shimogamo-jinja.or.jp/糺の森 - Wikipedia 日本語版
Wikipedia contributors
糺の森の植生・国史跡指定・世界遺産構成資産としての登録・古典文学への登場に関する二次整理。