
神器
八尺瓊勾玉は、三種の神器の一つとして伝えられる勾玉で、記紀の天孫降臨文脈から整理する。
八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)は、三種の神器の一つに数えられる勾玉で、八坂瓊曲玉とも表記される。記紀神話においては天石屋戸段で玉祖命(たまのおやのみこと)が作製し、天孫降臨段で邇邇芸命に授けられた神宝とされる。
『古事記』上巻 天石屋戸段は、天照大御神を岩屋から招き出すための儀礼で、玉祖命が「八尺勾璁の五百津之御須麻流の珠(やさかのまがたまのいおつのみすまるのたま)」を作り、八咫鏡とともに榊の枝に懸けたと記す。続く天孫降臨段では、八咫鏡・草薙剣とともに邇邇芸命に授けられ、皇祖神祭祀の三種神宝の一つとして位置づけられた(『日本書紀』神代下 第九段一書)。
『日本書紀』崇神天皇紀以降の伝承では、八咫鏡・草薙剣が宮中外へ遷された一方、勾玉は宮中に留め奉斎されたと伝えられる。現在は皇居の宮中三殿のうち賢所近くに奉安されると伝わり、形状は公開されない。
皇室の御物としての奉斎が前提のため、文化庁の国指定文化財制度の対象外である。
日本書紀 神代下 天孫降臨段
一次文献舎人親王 他(養老4年)
日本書紀 神代下 天孫降臨段に基づく八尺瓊勾玉の主要典拠。
https://dl.ndl.go.jp/pid/2540738宮内庁 三種の神器解説
二次資料宮内庁 三種の神器解説を参照した八尺瓊勾玉の補助確認。
https://www.kunaicho.go.jp/