
伝承
邇邇芸命が高天原から葦原中国へ降る神話。高千穂峰や霧島神宮と結びついて語られる。
天孫降臨は、『古事記』『日本書紀』に記される神話で、天照大御神の孫である邇邇芸命(ににぎのみこと)が高天原から葦原中国へ降る場面を語る。当初は邇邇芸命の父である天忍穂耳命が降る予定であったが、その子の邇邇芸命に役割が移った。邇邇芸命は三種の神器(八咫鏡・草薙剣・八尺瓊勾玉)を授けられ、天忍日命・天津久米命らの武門神に守られて地上へ向かう。岐路に立つ猿田彦神を天宇受売命の機転で道案内に迎え、筑紫の日向の高千穂の久士布流多気(くじふるたけ)に降臨する。
物語は四段から成る—(一)邇邇芸命への譲位(天忍穂耳命から邇邇芸命へ)、(二)三種の神器と五伴緒(思金神・天児屋命・布刀玉命・天宇受売命・玉祖命)の従行、(三)猿田彦神との出会いと天宇受売命の役割、(四)高千穂峰への降臨と地上での結婚(木花之佐久夜毘売命)。国譲り神話の到達点であり、神武天皇東征の前段として、古代天皇系譜の起点に位置づけられる。
降臨地比定としては、鹿児島県霧島市の高千穂峰、宮崎県西臼杵郡高千穂町の二説が古くから並立する。前者には霧島神宮(邇邇芸命を主祭神)、後者には高千穂神社・天岩戸神社など関連聖地が集積する。両地は江戸期から比定地論争の対象となり、現代でも観光・信仰の中心地として位置づけられている。
『古事記』上巻 天孫降臨段(太安万侶撰、和銅五年・712 年)、『日本書紀』神代下 第九段一書(養老四年・720 年)。中世以降の『先代旧事本紀』『古語拾遺』にも関連叙述があり、近世の本居宣長『古事記伝』は天孫降臨段に詳細な注釈を施す。
古事記 上巻 天孫降臨段
一次文献太安万侶(撰)
古事記上巻に天孫降臨の筋が記される。
https://www.aozora.gr.jp/cards/001518/files/51731_50813.html天孫降臨 - Wikipedia 日本語版
二次資料Wikipedia contributors
天孫降臨神話と関連地に関する二次整理。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E5%AD%AB%E9%99%8D%E8%87%A8