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神仏習合

比売大神

公開検証済みひめおおかみ女神

八幡宮で応神天皇・神功皇后とともに祀られる八幡三神の一柱。宗像三女神に同定する社が多い習合的女神。

概要

比売大神(ひめおおかみ)は、八幡宮で応神天皇・神功皇后とともに祀られる八幡三神の一柱として知られる女神格。中世以降の八幡信仰において応神天皇の比売神(皇后・娘・母など)として位置づけられ、社や時代により宗像三女神(多紀理毘売命・市寸島比売命・多岐都比売命)と同体とする説、玉依姫と同体とする説、応神天皇の妃神(仲姫命)とする説などが並立する。固有の人格的伝承は乏しいが、八幡三神の女神枠として全国の八幡宮で祭祀される。

出典上の登場場面

『古事記』『日本書紀』に「比売大神」の名で直接登場する記事はなく、平安期以降の八幡宮由緒(『宇佐託宣集』『八幡宇佐宮御託宣集』『扶桑略記』など)で八幡三神の一柱として参照される。『延喜式神名帳』(927年)には宇佐宮の三座のうち「比売神社」が記載され、八幡神(応神天皇)・神功皇后と並ぶ宇佐三所宮の構成が古代から成立していたことを示す。中世以降は石清水八幡宮・鶴岡八幡宮の縁起書でも同じ三神構成が踏襲され、宗像三女神との同体説(『八幡愚童訓』など)が広まった。

系譜

人格的系譜は曖昧で、伝承により異なる比定が行われる。宇佐神宮では宗像三女神(『古事記』上巻 誓約段に天照大御神と素戔嗚尊の誓約から化生した三柱の海神)と同体とされ、石清水八幡宮の縁起では応神天皇の三皇女(大鞆和気・大葉枝・小葉枝)に擬される例もある。鎌倉鶴岡八幡宮では神功皇后と並ぶ別格の女神として扱われるなど、社ごとに位置づけが異なる。八幡三神という枠組み自体が中世神道の習合的構成であり、比売大神は神格そのものより祭祀構造のなかで意味を持つ。

信仰・祭祀

中心となる祭祀地は宇佐神宮(大分県宇佐市)で、八幡三神の中央に位置する二之御殿に祀られる。石清水八幡宮(京都府八幡市)・鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)・筥崎宮(福岡市東区)・柞原八幡宮(大分市)など八幡神社の総本宮系で同様の三神構成が継承される。社により宗像三女神信仰・玉依姫信仰と結節し、海上交通・安産・縁結びなどの祈願対象として受容される。

鎮座先

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