
神社
建部大社(たけべたいしゃ)は、滋賀県大津市神領にある神社。式内社(名神大社)、近江国一宮。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社。旧称は「建部神社」。 2015年(平成27年)4月24日、「琵琶湖とその水辺景観-
建部大社(たけべたいしゃ)は、滋賀県大津市神領に鎮座する神社。式内社(名神大社)、近江国一宮。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社。旧称は「建部神社」。倭建命(やまとたけるのみこと、日本武尊)を祀る古社として知られる。
所在は滋賀県大津市神領 1-16-1。近江国栗太郡(くるもとぐん)、瀬田川東岸の段丘上に鎮座する。古代東海道・東山道の合流地に近く、瀬田の唐橋を渡る交通の要衝に位置する。2015 年(平成 27 年)には「琵琶湖とその水辺景観-祈りと暮らしの水遺産」の構成資産として日本遺産に認定された。倭建命東征関連社の走水神社(神奈川県横須賀市)、焼津神社(静岡県焼津市)、大鳥大社(大阪府堺市)と並ぶ。
主祭神は日本武尊(倭建命)、相殿に大己貴命(おおなむちのみこと、大国主神)。『古事記』中巻 景行天皇段、『日本書紀』景行天皇紀には、倭建命が東国平定の帰途、伊吹山の神に挑んで冷気に冒され、能煩野(のぼの、現三重県亀山市)で力尽き、白鳥となって大和へ向かったと記される。倭建命の妃である弟橘比売命(おとたちばなひめのみこと)を祀る走水神社と祭祀的に対をなす。
社伝では景行天皇四十六年(西暦 116 年に比定)、倭建命の御子稲依別王(いなよりわけのみこ)が父神を祀ったのを創祀と伝える。文献初出は『日本書紀』天武天皇四年(675 年)四月条の「建部社」奉幣記事で、『延喜式神名帳』近江国栗太郡条にも「建部神社 名神大」と記される。中世以降、近江国一宮として源頼朝の崇敬を受け、近世まで武家信仰の対象となった。明治期に官幣大社、現在は別表神社。
4 月の例祭、8 月の船幸祭(せんこうさい)が中心。船幸祭は瀬田川を神輿船で渡御する古式神事で、倭建命の東征伝説と琵琶湖水運の歴史を継承する祭礼として伝えられている。
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