
聖地
小豆島霊場は、香川県小豆島町を入口にたどる聖地・社寺。島内巡礼と瀬戸内の信仰景観を、札所と土地の記憶。
小豆島霊場(しょうどしまれいじょう)は、香川県小豆郡小豆島町・土庄町に展開する仏教霊場群。瀬戸内海に浮かぶ小豆島の島内八十八ヶ所の札所を巡る「小豆島八十八ヶ所霊場」(小豆島遍路)として整備された島嶼巡礼地で、本州・四国遍路に対し約 150km の島内コースを成す。
所在は香川県小豆郡小豆島町・土庄町一帯。瀬戸内海東部、岡山県と高松市の中間に位置する島嶼で、面積約 153km²。札所は島内全域に分布し、第一番洞雲山(土庄町)から第八十八番楠霊庵(土庄町)までを巡る。山岳系の山岳寺院、海岸系の磯辺寺院、霊石・霊水を本尊とする洞窟寺院が混在し、瀬戸内海の島嶼信仰の典型を成す。
各札所本尊は四国遍路と同様、薬師如来・阿弥陀如来・観世音菩薩・地蔵菩薩・不動明王等を中心とする。第一番洞雲山(どううんざん)は釈迦如来、第七十二番奥之院笠ヶ滝(かさがたき)は不動明王を祀り、巡礼者は弘法大師空海(くうかい)への信仰と一体で各札所を参拝する。本州四国遍路の本尊群と系譜を共有し、近隣の善通寺(香川県善通寺市、第七十五番)、屋島寺(高松市、第八十四番)と並ぶ瀬戸内仏教信仰圏を構成する。
寺伝では大同年間(806-810 年)、弘法大師空海が讃岐と小豆島を往復する際に島内八十八箇所を巡拝したのが起源と伝える。本格的な霊場整備は享保期(1716-1736 年)以降で、四国遍路の写し霊場として島内札所が整備された。江戸期から明治期にかけて小豆島は瀬戸内海運の要衝として栄え、巡礼宿・札所寺院が島内に多数残る。現在も小豆島町・土庄町の地域文化資源として、瀬戸内海の島嶼巡礼文化の代表例として位置づけられる。
3 月 21 日(春彼岸)と 9 月 21 日(秋彼岸)に島内一斉巡礼が行われる。弘法大師命日の旧暦 3 月 21 日には各札所で大師供養が営まれる。
小豆島霊場 公式・公的由緒資料
機関資料小豆島霊場の由緒、所在地、参詣圏を確認するための公式・公的資料。
小豆島霊場 地域資料・百科資料
二次資料小豆島霊場の名称、所在地、歴史的背景を補助的に確認する二次資料。
名称や説話、図像、儀礼に重なる具体モチーフです。