
神器
草薙剣は、須佐之男命と八岐大蛇の物語に由来し、熱田神宮の御神体として非公開で伝えられる神剣。
草薙剣(くさなぎのつるぎ)は、三種の神器の一つに数えられる剣で、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)の別名でも知られる。須佐之男命(すさのおのみこと)の八岐大蛇退治に出自を持ち、倭建命(やまとたけるのみこと)の東征譚で「草薙」の名を得たと伝えられる。
『古事記』上巻 須佐之男命の八岐大蛇段では、須佐之男命が出雲国肥河上で八岐大蛇を退治した際、大蛇の尾より一振りの剣を得て天照大御神に献上したと記される。『日本書紀』景行天皇紀四十年条は、倭建命が駿河国で野火に囲まれた際、剣で周囲の草を薙ぎ払って難を逃れた由緒から「草薙剣」と名づけられたと伝える。
『日本書紀』景行天皇紀末は、倭建命の没後、剣が尾張国の宮簀媛命(みやずひめのみこと)のもとに留め置かれ、これを祀ったのが熱田神宮(あつたじんぐう、愛知県名古屋市熱田区)の起源であると記す。以後、熱田神宮の御神体として伝来し、形状は公開されない。
御神体としての奉斎が前提のため、文化庁の国指定文化財制度の対象外である。
古事記 上巻 須佐之男命の八岐大蛇段
一次文献太安万侶(和銅5年)
古事記 上巻 須佐之男命の八岐大蛇段に基づく草薙剣の主要典拠。
https://dl.ndl.go.jp/pid/1920952熱田神宮 公式由緒
二次資料熱田神宮 公式由緒を参照した草薙剣の補助確認。
https://www.atsutajingu.or.jp/jingu/about/